News release
テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:佐藤 慎次郎)は、感染管理に配慮したワキ下で測定する電子体温計を、5月12日から全国の医療機関向けに販売いたします。
このたびの新製品「テルモ電子体温計C207」、「テルモ電子体温計C217」は、消毒のしやすさにこだわり、医療機関向け体温計として感染管理に配慮し開発しました。
医療機関では、患者さんの治療・診断に輸液ポンプや電子体温計など多くの医療機器が使用されます。ワキ下にはブドウ球菌などの常在菌が存在し、免疫力が低下しているなど、患者さんの状態によっては感染症を引き起こす可能性があります。また、現在、世界的に拡大している新型コロナウイルスなどによる感染症が発生した場合は特に、使用後の医療機器に対して病原体を排除するための消毒が重要です*1。
体温計を介した院内感染を防ぐために、体温計本体だけでなく、体温計の収納ケースの消毒も行われています。今までの収納ケースは構造上、内側の清拭消毒が難しいという課題がありました。
新製品のC207とC217では、収納ケースをオープン形状の「ふきとるんケース」として刷新しました。開口式であるため、拭きとりが簡単で、汚れも視認しやすい構造です。また、使用できる消毒薬を拡充し、消毒のしやすさにこだわっています。
上記の特徴に加えてC217は、通信機能付き測定機器シリーズ「HRジョイント」対応タイプの体温計です。従来のHRジョイント対応タイプの体温計「テルモ電子体温計C215」と比べて、重さは約半分*2になりました。
テルモは、「患者さんへの想い」や「イノベーションの追求」を大切な価値観として掲げています。これからも、価値ある製品を医療現場に届け、患者さんのより良い未来の実現を目指します。
*1 2016年2月発行の日本臨床工学技士会「医療機器を介した感染予防のための指針」
*2 従来品C215の重さ約26g、C217の重さ約14g
製品特徴
■工夫を凝らした収納ケース「ふきとるんケース」
・オープン形状で清拭しやすく、浸漬消毒の場合も薬液が残りにくい
・汚れが視認可能に
■本体もケースも清拭・浸漬消毒可能
・浸水を防ぐ設計により、体温計本体も浸漬消毒可能
・使用できる消毒液を拡充
(消毒用アルコール、クロルヘキシジングルコン酸塩、ベンザルコニウム塩化物、次亜塩素酸ナトリウム、グルタラール)
■ケースからの出し入れで電源切り替え
・ケースから出すだけで自動的に電源が入り、すぐに検温が可能
・ケースに戻すと電源が切れるため、切り忘れによる電池消耗を防止
製品概要
販売名 | テルモ電子体温計C207 | テルモ電子体温計C217 |
---|---|---|
検温時間 |
平均約30秒(おおよそ25秒~40秒) 測定開始後約4分30秒後に実測式に切り替え |
平均約30秒(おおよそ25秒~40秒) 測定開始後約4分30秒後に実測式に切り替え |
希望小売価格 (税別) |
2,850円 | 3,750円 |
医療機器認証番号 | 302AABZX00003 | 302AABZX00004 |
通信方式 (HRジョイント対応) |
- | NFC-F |
テルモ概要
テルモは、「医療を通じて社会に貢献する」という理念を掲げ、100年の歴史を持つ医療機器メーカーです。日本に本社を構え、世界160以上の国と地域で事業を展開、30,000人以上のアソシエイト(社員)が革新的なソリューションを届けるために日々働いています。
国産体温計の製造に始まり、設立以来、医療の基盤を支え続けてきました。現在は、カテーテル治療、心臓外科手術、薬剤投与、糖尿病管理、腹膜透析、輸血や細胞治療などに関する幅広い製品・サービスを提供しています。
テルモは、患者さんや医療従事者をはじめ、広く社会にとって価値ある企業を目指します。