
News release
テルモのニュースリリースは、当社企業活動をステークホルダーの皆様にお伝えするためのものです。医療機器や医薬品の情報が含まれることがありますが、これらは報道関係者、株主・投資家等の皆様を対象にした情報であり、顧客誘引や医学的アドバイスを目的とするものではありません。
テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:佐藤 慎次郎)は、末梢動脈疾患(PAD)を治療する腸骨動脈用ステント「Misago」を、7月中旬から全国の医療機関に向けて販売いたします。
Misagoは、脚の動脈が狭くなっている病変部に対して、血管内からカテーテルを操作してステントを広げ、血流を改善するために使用されます。ステントは形状記憶合金でできており、⼿元操作でステントを覆うさやが引き戻されると、⾎管内でステントが⾃⼰拡張します。広げた血管の内腔を保ちながら、脚の動作による血管のねじれや曲がりに追従し、壊れにくいようなステントデザインが特徴です。
従来Misagoは、浅大腿動脈(太ももの動脈)のみが適用範囲でしたが、今回新たに腸骨動脈(骨盤周辺の動脈)でも使用可能な製品としました。また、操作性の向上と正確な留置を目指して、カテーテル先端部に滑りをよくする親水性コーティングを新たに施しています。今後は、脚の付け根からカテーテルを挿入する現行仕様に加えて、手首からカテーテルを挿入する治療法に適した仕様の製品ラインアップも拡充してまいります。
ステント留置が標準的な治療法である腸骨動脈用として展開し、国内市場シェア25%を目指します。
脚の動脈内にコレステロールなどがたまり、血流が悪くなる疾患です。脚にしびれや痛みが生じるほか、悪化すると足先から壊疽してしまい、脚の切断を余儀なくされることもあります。近年、高齢化に伴い患者数は年々増加しており、薬物療法や外科手術に加え、血管内から治療する方法も注目されています。血管内治療では、バルーンカテーテルやステントを挿入して血流を改善します。
一般的名称 :腸骨動脈用ステント
販売名 :ミサゴ2
医療機器承認番号 :23000BZX00110
希望小売価格 :179,000円(税別)
テルモは、「医療を通じて社会に貢献する」という理念を掲げ、100年の歴史を持つ医療機器メーカーです。日本に本社を構え、世界160以上の国と地域で事業を展開、30,000人以上のアソシエイト(社員)が革新的なソリューションを届けるために日々働いています。
国産体温計の製造に始まり、設立以来、医療の基盤を支え続けてきました。現在は、カテーテル治療、心臓外科手術、薬剤投与、糖尿病管理、腹膜透析、輸血や細胞治療などに関する幅広い製品・サービスを提供しています。
テルモは、患者さんや医療従事者をはじめ、広く社会にとって価値ある企業を目指します。