
News release
テルモのニュースリリースは、当社企業活動をステークホルダーの皆様にお伝えするためのものです。医療機器や医薬品の情報が含まれることがありますが、これらは報道関係者、株主・投資家等の皆様を対象にした情報であり、顧客誘引や医学的アドバイスを目的とするものではありません。
注射のこわさを和らげるために1mm短く
テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:佐藤 慎次郎)は、2月21日に長さ3mm、外径34G(0.18mm)の世界で最も短く、かつ最も細い※ペン型注入器用ディスポーザブル注射針「ナノパスJr.」を発売しました。
2012年に発売した同シリーズの「ナノパス34」と比べ、針を1mm短くすることで、小児ややせ型の方など、皮膚の薄い患者さんにも使いやすいように改良しました。ナノパスは、インスリンや成長ホルモン等を自己注射する際に使用する製品で、2005年の発売以降、世界で最も細い針として使用されています。自己注射は、場合によっては1日数回にわたり、何度も行われる治療です。テルモは、短く、細い針は、注射への恐怖心を和らげ、治療を続けやすくなることにつながると考え、「こわくない注射針」をコンセプトに開発を積み重ねました。
従来のナノパス34も引き続き販売し、ナノパスシリーズとして、2021年度に年間3億本の販売を目指します。テルモはこれからも患者さんのニーズに寄り添った新しい価値を提供し、医療に貢献してまいります。
パッケージも「こわくない」をコンセプトに新しく
ナノパスJr.製品写真
皮膚表面には1cm2あたり100~200個の痛点が分布しており、針を細くすることで痛点に接触する確率を下げることができます。
皮膚への挿入をスムーズにするために、独自の非対称刃面構造(アシンメトリーエッジ)を採用しています。針を突き刺すのではなく、刀のような鋭い刃先で小さく切るような設計です。
薬剤を注入する際の抵抗を抑えるために、外径内径ともに先へ行くほど細くなるダブルテーパー構造を採用しています。テーパーの角度は緩やかにすることで針にかかる力を分散し、必要な強度を確保しています。
一般的名称:医薬品・ワクチン注入用針
販売名:ナノパスニードルII
医療機器承認番号:22400BZX00071
希望小売価格:2,100円(税抜)70本入り
テルモ調べ
テルモは、「医療を通じて社会に貢献する」という理念を掲げ、100年の歴史を持つ医療機器メーカーです。日本に本社を構え、世界160以上の国と地域で事業を展開、30,000人以上のアソシエイト(社員)が革新的なソリューションを届けるために日々働いています。
国産体温計の製造に始まり、設立以来、医療の基盤を支え続けてきました。現在は、カテーテル治療、心臓外科手術、薬剤投与、糖尿病管理、腹膜透析、輸血や細胞治療などに関する幅広い製品・サービスを提供しています。
テルモは、患者さんや医療従事者をはじめ、広く社会にとって価値ある企業を目指します。