

2024年度は5カ年成長戦略「GS26」の折り返し地点にあたります。新経営体制においても、その基本方針は変更せず、収益改善策の継続、高収益事業や製品への注力、内部開発の強化など、新たな時代に柔軟に対応するための変革や打ち手を着実に実行していきます。その上で、プラスアルファの一手を積極的に模索し、さらなる成長を目指します。
GS26の概要(FY22-FY26)
中長期ビジョン
テルモならではの強みである、多様なコアテクノロジーとデバイス群。GS26ではテルモがこれらの強みを生かして目指すソリューション化のフォーカス領域を「3つのD」で示しています。「Delivery」「Digital」「Deviceuticals™」をキーワードに、テルモグループ全体でソリューションの検討が始まっています。
デバイスからソリューションへ
ソリューション化のフォーカス : 3つのD
5カ年の財務目標
成長性
売上成長率:1桁台後半(5年間平均)
継続的な成長により「売上1兆円」を視野に
収益性
営業利益率:20%以上(FY26時点)
※
調整前営業利益をもとに算出
資本効率性
ROIC:10%以上(FY26時点)
ROEは10%以上
サステナビリティ経営に向けて
企業理念の実現のため、事業活動を通じてCSV/ESGに取り組みます。
CSV 社会価値創造
- 医療技術・サービスの普及、医療アクセスの向上
- 一人ひとりの人生に寄り添う医療の提供
- 持続可能な医療システムの共創
ESG 価値創造を支える基盤
- E:カーボンニュートラルの実現(FY40)
- S:製品・サービスの品質と安全性、安定供給の確保
- G:取締役会の実効性向上
売上収益
直近のFY23は、売上収益、営業利益、当期利益の全てにおいて過去最高となりました。心臓血管のTIS、ニューロ、血管、そして血液・細胞テクノロジーの血液センター向けビジネスが二桁伸長を達成し、売上収益を牽引しました。
新経営体制で目指すこと
テルモの社会的使命:「医療の進化」と「患者さんのQOL向上」への貢献
低侵襲な血管内治療の普及や、最適治療の提供に向けた個別化医療の促進、またDX推進による医療の効率化など、現場に寄り添ったソリューションの創出はテルモの本分です。「医療を通じて社会に貢献する」という企業理念のもと、この医療課題の解決を志す取り組みこそがテルモの事業そのものであり、私たちは、事業活動を通して社会価値創造、ひいてはテルモの企業価値最大化を目指し、飽くなき挑戦を続けます。
変えてはいけないもの:品質と安全性、安定供給
テルモのゴールは、提供する医療ソリューションの品質と安全性、安定供給が確保できて初めて達成されます。医療従事者が安心して医療・治療に専念できる環境をお届けします。
変えていくもの:医療課題への革新的かつ包括的解決に向けた対応のさらなる強化
多様化するニーズにスピード感をもって応えるため、内部開発を中心に、オープンイノベーションを促進しつつ、スタートアップ企業との協業も含むあらゆるリソースを活用しイノベーションを加速させていきます。既存市場におけるデバイス開発に留まらず、デバイスとデジタルを用いたサービス、トレーニング等を組み合わせ、新たな着想をもって新しい市場・価値・ソリューションの創出と医療機器の枠組みを超えた事業展開にもチャレンジしていきます。
実現に向けて:人財育成、DE&I推進
戦略を実行し、実現するのは人です。だからこそ、人財への投資を惜しまず、経営戦略の一環として人財育成に尽力していきます。アソシエイトの能力を最大限に発揮できる環境づくりやDE&I推進にも真剣に取り組んでいきます。