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ニューロバスキュラー事業は、米国子会社マイクロベンション社と連携し、脳動脈瘤、脳梗塞、脳動静脈奇形など、さまざまな脳血管の病気に対するカテーテル治療製品をグローバルに展開しています*1

これまで、脳動脈瘤の治療用コイルやコイルアシストステントを中心にラインアップを充実させながら、事業の成長を続けてきました。近年では、血流改変ステントや袋状塞栓デバイスなどを展開し、脳動脈瘤治療の新たな選択肢を提供しています。また、脳梗塞治療の分野においては、血栓除去デバイスや血栓吸引カテーテルを、脳動静脈奇形に対しては液体塞栓剤など、症例に合わせて革新的な治療デバイスの開発に挑み、患者さんの負担の少ない脳血管治療の可能性を拡大します。

  • *1

    MicroVention, Inc. 1997年に設立され、2006年にテルモのグループ会社化

ニューロバスキュラーインターベンションとは?

脳の血管のトラブルにより、脳に血液が届かなくなり、脳細胞が障害を受ける病態を総称して「脳卒中」といいます。脳卒中の原因は大きく分けると、脳の血管が詰まる、もしくは脳の血管が破れて出血するという2つが挙げられます。主に、血管が詰まる病気を「脳梗塞」、脳血管が破れて出血した病気を「脳出血」と呼びます。中でも「くも膜下出血」は脳出血の代表的なもので、主に脳の血管にできた瘤、「脳動脈瘤」が破裂することで起こります。

従来、脳梗塞の治療は薬剤を投与して血の塊(血栓)を溶かす内科的治療が主に行われていました。また、脳動脈瘤は外科手術により頭蓋骨に穴を開け、瘤の根元を血管の外側からクリップで挟み、瘤からの出血や瘤の破裂を防ぐ外科的治療(開頭手術)が一般的でした。しかし近年、脳梗塞も脳動脈瘤も、より患者さんの身体的な負担の少ない治療として、カテーテルを用いた血管内治療、「ニューロバスキュラーインターベンション」が目覚ましい進化を遂げています。

治療法の進化とともに、カテーテルやコイル、ステントなどの医療機器も次々に開発が進み、治療可能な症例の幅も拡大しています。

脳動脈瘤

  1. 脳血管に瘤(こぶ)ができる。破裂した場合くも膜下出血や脳梗塞の原因となる

    脳動脈瘤
  2. 瘤の中に詰め物をしたり、瘤への血流を遮断して破裂を防ぐ

脳梗塞

  1. 脳血管に血栓が詰まり血液循環が滞ってしまい、脳の組織が損傷を受ける

    脳梗塞
  2. カテーテルで血栓を吸引したり網目状のステントでからめとって除去し、血流を復活させる

脳動静脈奇形

  1. 動脈と静脈に異常な結合が生じ、動脈の血圧が直接静脈にかかることで出血する原因となる

    脳動静脈奇形
  2. 病変部に塞栓物質を流し込み、異常な血流を遮断する

主な製品

テルモでは、治療の初めに病変部までの道筋をつくる「アクセスデバイス」から、症例に応じた多彩な「治療デバイス」を展開しています。

(注)これらの製品の薬事承認および販売状況は、国や地域により異なります。

脳動脈瘤治療用デバイス

脳動脈にできた瘤の破裂を防ぐため、瘤の内部に詰め物をする、瘤の入り口を塞ぐなどにより血流を遮断します。

脳動脈瘤塞栓用コイル

脳動脈瘤塞栓用コイル

袋状塞栓デバイス

袋状塞栓デバイス

血流改変ステント

血流改変ステント

血流遮断デバイス

奇形など出血リスクのある脳血管に、バルーンや液状の塞栓材を用いて、血流を遮ります。

オクリュージョン・バルーンカテーテル

オクリュージョン・バルーンカテーテル

液体塞栓剤
液体塞栓剤

液体塞栓剤

血栓除去デバイス・頸動脈ステント

脳血管内の血栓の除去や、血管の詰まりの拡張を行います。

血栓吸引カテーテル

血栓吸引カテーテル

血栓除去デバイス

血栓除去デバイス

頸動脈ステント

頸動脈ステント

アクセスデバイス

脳血管内の病変部までの道筋をつくります。

マイクロカテーテル

マイクロカテーテル

ガイドワイヤー

ガイドワイヤー