
News release
テルモのニュースリリースは、当社企業活動をステークホルダーの皆様にお伝えするためのものです。医療機器や医薬品の情報が含まれることがありますが、これらは報道関係者、株主・投資家等の皆様を対象にした情報であり、顧客誘引や医学的アドバイスを目的とするものではありません。
インスリン用注射針「ナノパス」に採用した独自の非対称刃面の発明で評価
テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:佐藤 慎次郎)は、このたび「インスリン用注射針の発明(非対称刃面の発明)」で公益社団法人発明協会(所在地:東京都港区、会長:野間口 有)が主催する「令和3年度全国発明表彰」において、「文部科学大臣賞」および「発明実施功績賞」を受賞したことをお知らせします。
インスリン用注射針は、薬剤が充填されているペン型注入器に取り付けて使用します。1型糖尿病患者さんは、インスリン用注射針を毎日用いて、1日に複数回インスリンを自己注射する必要があります。本発明は、日々の注射に伴う患者さんの肉体的、精神的な負担を軽減し、QOL(Quality of Life)の向上に貢献することを目指して開発されました。
針を穿刺する際の痛みを減らすために、先端を左右非対称の刃面で形成することにより、皮膚に「突き刺す」のではなく、カミソリのような鋭い刃先で「小さく切る」ように工夫した技術です。テルモは、2005年からこの技術を採用したインスリン用注射針「ナノパス」をシリーズで販売しています。これからも、患者さんへの想いを追求し、価値ある製品を届けてまいります。
ナノパス34
左右非対称の刃面イメージ
文部科学大臣賞
テルモ株式会社 コーポレートR&Dセンター 大谷内 哲也
テルモ株式会社 研究開発推進部 谷田部 輝幸
発明実施功績賞
テルモ株式会社 代表取締役社長CEO 佐藤 慎次郎
全国発明表彰は、大正8年に科学技術の向上と産業の発展に寄与することを目的に始まり、多大な功績を挙げた発明、考案、又は意匠(発明等)、あるいは、その優秀性から今後大きな功績を挙げることが期待される発明等を表彰する制度です。
その中でも「文部科学大臣賞」は、優秀な発明等を完成し、かつ顕著な実施効果をあげ、特に優秀と認められるものに贈呈されるものです。また、「発明実施功績賞」は、高度な発明の完成を企業・団体として支援した功績に対して、発明者の所属する企業や団体の代表者に贈られる賞です。
テルモは、「医療を通じて社会に貢献する」という理念を掲げ、100年の歴史を持つ医療機器メーカーです。日本に本社を構え、世界160以上の国と地域で事業を展開、30,000人以上のアソシエイト(社員)が革新的なソリューションを届けるために日々働いています。
国産体温計の製造に始まり、設立以来、医療の基盤を支え続けてきました。現在は、カテーテル治療、心臓外科手術、薬剤投与、糖尿病管理、腹膜透析、輸血や細胞治療などに関する幅広い製品・サービスを提供しています。
テルモは、患者さんや医療従事者をはじめ、広く社会にとって価値ある企業を目指します。