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テルモ株式会社(東京都渋谷区、社長:新宅 祐太郎)は、この度、がん治療分野の放射線放出ビーズ開発を手掛けるオランダのQuirem Medical B.V.に対し、株式出資をしましたのでお知らせいたします。

同社はユトレヒト大学メディカルセンターで開発を進めており、最初の商業製品となる放射線放出ビーズQuiremSpheresの、欧州CE認証を今年初頭に取得しました。

放射線放出ビーズは、切除不能ながんに対する経カテーテル的治療において使用されるマイクロスフィア(微小球)で、その球中に含まれる放射性同位元素から放出される放射線によって、がん細胞の成長抑制・縮小を図るものです。

今後テルモは同社とのさらなる提携拡大も含め、インターベンショナルオンコロジー(がん治療)の拡大に注力して参ります。

【ご参考】 関係者コメント

Peter Coenen(テルモヨーロッパ社インターベンショナルシステムズ プレジデント)

「QuiremSpheresは、がん患者の治療を行うがん治療専門医と放射線内科医に幅広い製品ポートフォリオを提供するテルモとのシナジーが期待されます。」

Jan Sigger (Quirem Medical社CEO)

「我々が開発するMRIとSPECT-CTで視認可能な放射性同位元素ホルミウムを含む次世代の放射線放出ビーズは、患者さんごとのテーラーメイド治療を可能にすると考えています。将来的に私達の技術が世界の患者さんに使われることで、グローバル展開を加速させる自信を持っています。」 Quirem Medical社URL:http://www.quirem.com/

Prof. Maurice van den Bosch(ユトレヒト大学メディカルセンター教授)

「両社の戦略的提携を祝福します。ホルミウム微小球技術から15年以上、ユトレヒト大学メディカルセンターが成功裏にQuiremSpheresの開発に携わってきました。テルモの出資により、事業拡大の可能性が高まり、我々のコラボレーションが成功へとつながっていくと確信しています。」

テルモ概要

テルモは、「医療を通じて社会に貢献する」という理念を掲げ、100年の歴史を持つ医療機器メーカーです。日本に本社を構え、世界160以上の国と地域で事業を展開、30,000人以上のアソシエイト(社員)が革新的なソリューションを届けるために日々働いています。

国産体温計の製造に始まり、設立以来、医療の基盤を支え続けてきました。現在は、カテーテル治療、心臓外科手術、薬剤投与、糖尿病管理、腹膜透析、輸血や細胞治療などに関する幅広い製品・サービスを提供しています。

テルモは、患者さんや医療従事者をはじめ、広く社会にとって価値ある企業を目指します。

プレスリリースは、当社情報をステークホルダーの皆様へ公平かつ適切なタイミングでお知らせするためのものです。文中に含まれる製品情報(開発中のものを含む)は、顧客誘引や医学的アドバイスを目的とするものではありません。
また、業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報および合理的であると判断する一定の前提に基づいており、当社としてその実現を約束する趣旨のものではありません。さまざまな要因により、実際の業績等が変動する可能性があることをご承知おきください。実際の業績に影響を与えうる重要な要素には、テルモの事業領域を取り巻く経済情勢、為替レートの変動、競争状況などがあります。