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プレスリリース 2005年

2005.05.20
オリンパスメディカルシステムズとテルモ、 低侵襲治療器具の協業による開発第3弾
医師や医療スタッフの負担軽減と手術時間の短縮化に貢献する
消化器内視鏡用ガイドワイヤ「LinearGuide V」発売
 

 オリンパスメディカルシステムズ株式会社(本社:東京都新宿区、以下オリンパスメディカル)とテルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、以下テルモ)は、2001年4月に締結した医療機器分野での包括的な業務提携による協業の成果として、膵胆管の内視鏡的治療に使用する消化器内視鏡用ガイドワイヤ「LinearGuide V」を開発し、オリンパスメディカルが5月26日から発売します。希望小売価格は21,000円/本。2005年度の売上目標金額は3億円です。

 消化器内視鏡用のガイドワイヤは、口から十二指腸まで挿入した内視鏡の中に通し、胆管の入り口である乳頭から膵胆管治療用処置具を目的部位まで導くために使用されるものです。「LinearGuide V」は、オリンパスメディカル製のガイドワイヤ固定補助機能を持つ十二指腸ビデオスコープ*1と組み合わせることで、膵胆管治療用処置具の交換が簡便になり、医師や医療スタッフの負担軽減と手術時間の短縮化に貢献します。

*1 ガイドワイヤ固定補助機能を有する十二指腸ビデオスコープ
スコープ先端の鉗子台にV字型の溝が施された「EVIS LUCERA十二指腸ビデオスコープOLYMPUS JF TYPE 260V」(以下、「JF-260V」)のこと。

 なお、「LinearGuide V」は、5月26日から28日までホテルニューオータニ東京で開催される「第69回日本消化器内視鏡学会総会(学会長:順天堂大学消化器内科・佐藤信絋教授)」に出展します。


●発売の概要

商品名 国内希望小売価格
(税込み)
発売時期 売上目標金額
(年間)
「LinearGuideV」*2 21,000円 2005年5月26日 3億円
*2 アングルタイプ、ストレートタイプをラインアップし、有効長は4,500mmです。


「LinearGuide V」
販売名:ディスポーザブルガイドワイヤ
医療機器許可番号:22BZ0037


●主な特長の詳細

  1. 膵胆管治療用処置具の交換を簡便化
  2. 「JF-260V」に固定しやすいよう、ガイドワイヤの素材には柔軟性と耐キンク性*3の良好なバランスを持つ超弾性合金を採用しています。これにより、膵胆管治療用処置具の交換が簡便になり、手術時間の短縮化と医師や医療スタッフの負担軽減につながります。
    *3 耐キンク性:折れ曲がりにくいこと。
     
  3. 2段階の視認マーカーで手技をサポート
  4. ガイドワイヤの動きを内視鏡下でも容易に確認できるよう、表面に2段階の視認マーカー(リングマーキング/スパイラルマーキング)を採用。膵胆管治療用処置具の交換時や治療中に内視鏡画面でガイドワイヤの位置確認が可能となり、X線の照射時間も短縮化されます。

  5. 先端500mmに親水潤滑コーティング*4を採用
  6. アプローチの難しい狭窄部の通過をよりスムーズに行うために、ガイドワイヤ先端から500mmまでの表面に親水潤滑コーティング*4を採用しました。
    *4 親水潤滑コーティング:生理食塩液に浸すことにより、潤滑性が増すコーティング。

  7. 2種類の先端形状をラインアップ
  8. ストレートタイプとアングルタイプの2種類の先端形状をラインアップ。狭窄部の通過時や左右の肝内胆管への選択的挿入時など、手技や状況に応じて選択が可能です。

●市場導入の背景

 「LinearGuide V」に関しては、商品企画・開発をオリンパスメディカル、テルモ両社で行い、製造をテルモ、販売をオリンパスメディカルが担当いたします。これは内視鏡領域においてはオリンパスメディカルが、ガイドワイヤにおいてはテルモがそれぞれ世界的に高い技術力とシェアを有しているという両社の強みを、最大限に活用できるためです。
昨今、内視鏡は診断だけでなく治療も同時に行える医療機器へと発展しています。
今後両社は、消化器内視鏡用ガイドワイヤの世界市場に、お互いの強みを生かした国際競争力のある商品を投入することで積極的な販売展開を図ります。さらに今回の消化器科領域をはじめ、心臓血管外科、泌尿器科領域において、患者さんの苦痛や身体的負担を軽減する低侵襲診断・治療の機器開発を協同で行い、次世代の医療へ積極的に貢献していきます。
※「LinearGuide V」は、「ディスポーザブルガイドワイヤ」の愛称です。
※当リリースに掲載されている社名、製品名は各社の商標または登録商標です。

■参考:各社の概要


【オリンパスメディカルシステムズ株式会社】
所在地:東京都新宿区西新宿2-3-1 新宿モノリス
代表者:代表取締役社長 森嶌 治人
設 立:2004年
資本金:1,000百万円(2005年3月末)
売上高(連結):230,525百万円
(ただし、2005年3月期のオリンパス株式会社医療事業の業績)
社員数(連結):8,259名
(ただし、2004年9月末のオリンパス株式会社医療システムカンパニーの社員数)
事業内容:医療用内視鏡等、医療機器の製造・販売
消化器・外科・処置具・超音波分野の内視鏡関連機器、他

オリンパスは、1950年に世界で初めて胃カメラを実用化して以来、直接体内を観察できるファイバースコープ、ビデオスコープを開発してきております。現在は、診断にとどまらず種々の治療を行うための処置具や治療機器、さらに内視鏡下外科手術用機器に至るまで低侵襲の診断治療事業を幅広く展開しています。2004年10月1日、オリンパスの医療事業をオリンパスメディカルシステムズとして分社化し、早期発見・治療につながる「体にやさしい医療」、高い品質や性能を提供しつづける「高い信頼性」、効率を高める製品・サービスの提供を通じた「優れた効率性」を追求し、よりよい医療の実現に貢献していきます。


【テルモ株式会社】
所在地:東京都渋谷区幡ヶ谷2-44-1
代表者:代表取締役会長兼最高経営責任者(CEO) 和地 孝
設 立:1921年
資本金:38,716百万円(2005年3月末)
売上高(連結):230,003百万円(2005年3月期)
社員数(連結):9,624名(2005年3月末)
事業内容:医薬品、栄養食品、血液バッグ、各種使い切り医療器具、人工心肺システム、カテーテルシステム、腹膜透析関連、血糖測定システム、ME機器、電子体温計など医療用機器の製造・販売

テルモは使い切り医療器具や栄養・輸液剤などで、国内外で高いシェアを持っています。また、血管造影用ガイドワイヤでは世界のトップシェアを占め、血管内治療用カテーテルやステント、さらに人工心肺システムなど、先進的な医療機器で高い技術力を有しています。

テルモの開示資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、当社としてその実現を約束する趣旨のものではありません。様々な要因により、実際の業績等が変動する可能性があることをご承知おきください。実際の業績に影響を与えうる重要な要素には、テルモの事業領域を取り巻く経済情勢、為替レートの変動、競争状況などがあります。


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