静脈瘤・むくみ

8.リンパ浮腫の治療法

静脈瘤・むくみ

早期治療で悪化を防止

リンパ浮腫の治療は「複合的治療」と呼ばれ、①スキンケア、②用手的(ようしゅてき)リンパドレナージ、③圧迫療法、④圧迫した状態での運動療法の四つをあわせて行います。

  • スキンケア

    むくんだ皮ふは傷つきやすく炎症を起こしやすいため、ひびわれや水虫など細菌感染を起こしやすい部分には保湿クリームや適切な外用薬で治療し、皮ふのバリア機能を保ちましょう。

  • 用手的リンパドレナージ

    皮ふや皮下組織に溜まったリンパ液を正常なリンパ節にまで誘導するようにドレナージ(排液)する方法です。詳しい方法は主治医や看護師、あるいは理学療法士に相談してください。

  • 圧迫療法

    身体の水分は重力にしたがって脚先や腕の先にたまりやすくなります。用手的リンパドレナージなどで正常な場所に戻したリンパ液が、再び手足の先に戻らないよう、腕や脚を十分に圧迫する方法です。
    圧迫方法では弾性ストッキング、スリーブ、グローブや弾性包帯を利用します。ストッキングには既製品とオーダーメイド品があり、むくみの状態に合った製品を選ぶ必要があります、また、むくみが強い場合は先に弾性包帯で症状を改善した後、弾性ストッキングを利用する二段階の方法がとられます。

圧迫療法
  • 圧迫した状態での運動療法

    圧迫した状態で運動することで、筋肉の動きが皮下組織のリンパ管を刺激し、リンパ液が流れやすくなります。あまり強い運動ではなく、毎日続けられる散歩や、手を握ったり開いたりする、足首や膝の曲げ伸ばしなど、日常でできる「ながら運動」を取り入れましょう。

圧迫した状態での運動療法
情報公開日:2022年3月31日

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