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 テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:佐藤 慎次郎)は、胸部大動脈用ステントグラフト「RelayPro」について、米国食品医薬品局(FDA)から大動脈解離への適用に関する承認を取得しました。これにより、従来から米国で認められていた大動脈瘤の治療に加え、大動脈解離の治療でもRelayProを使用することが可能になりました。
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        RelayPro
 ステントグラフトは、金属のバネを人工血管で被覆した医療機器で、大動脈瘤や大動脈解離などの治療に用います。太ももの付け根の血管からカテーテルを介して患部に留置し、大動脈瘤に血液が流れないようにして瘤の破裂を予防したり、大動脈解離で生じた血管内膜の裂け目を塞いで解離の進行を防いだりするために使われます。開胸手術によって患部を人工血管に置換する治療に比べ侵襲性が低く、患者さんの負担軽減や早期退院などにつながるとされています。
 
 RelayProは、大動脈への高い追従性と的確な留置を目指して開発されたステントグラフトです。折りたたまれたステントグラフトが収納されているデリバリーシステム(シース)の直径を、従来製品*1から約1mm細径化しています。この改良により、カテーテルを挿入する血管が細い患者さんに対しても使用することができるほか、カテーテルを挿入するための傷口も小さくて済むため、合併症リスクが低減することも期待できます。
 

 テルモでは、英国子会社バスクテック社と米国子会社ボルトン・メディカル社が中心となってステントグラフトや人工血管などの血管事業を展開しています。RelayProは2018年の欧州での発売を皮切りに、米国、日本においても販売しています。米国では2021年に大動脈瘤への適用についてFDAから承認を取得し、日本においては2021年に大動脈瘤、2022年には大動脈解離*2への適用について、それぞれ承認を取得しています。
 テルモは、今後もステントグラフトや人工血管、それらのハイブリッド型製品など、製品ラインアップを強化することで、医療従事者と患者さんに幅広い治療の選択肢を提供してまいります。

*1 従来製品「RelayPlus」との比較
*2 合併症を有する急性Stanford B型大動脈解離

テルモ概要

テルモは、「医療を通じて社会に貢献する」という理念を掲げ、100年の歴史を持つ医療機器メーカーです。日本に本社を構え、世界160以上の国と地域で事業を展開、30,000人以上のアソシエイト(社員)が革新的なソリューションを届けるために日々働いています。

国産体温計の製造に始まり、設立以来、医療の基盤を支え続けてきました。現在は、カテーテル治療、心臓外科手術、薬剤投与、糖尿病管理、腹膜透析、輸血や細胞治療などに関する幅広い製品・サービスを提供しています。

テルモは、患者さんや医療従事者をはじめ、広く社会にとって価値ある企業を目指します。

プレスリリースは、当社情報をステークホルダーの皆様へ公平かつ適切なタイミングでお知らせするためのものです。文中に含まれる製品情報(開発中のものを含む)は、顧客誘引や医学的アドバイスを目的とするものではありません。
また、業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報および合理的であると判断する一定の前提に基づいており、当社としてその実現を約束する趣旨のものではありません。さまざまな要因により、実際の業績等が変動する可能性があることをご承知おきください。実際の業績に影響を与えうる重要な要素には、テルモの事業領域を取り巻く経済情勢、為替レートの変動、競争状況などがあります。