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 テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:鮫島 光)は、米国子会社 Terumo BCT, Inc.(以下、テルモBCT)の原料血漿採取システム「Rika(リカ)」の新たなノモグラム(ドナーごとの適正な血漿採取量を算出するアルゴリズム)が、米国食品医薬品局(FDA)認証を取得したことをお知らせします。新しいノモグラムを使用することで、適正な血漿採取量をより高精度に算出できるようになり、血漿採取効率の向上が期待できます。

 血漿分画製剤のニーズが世界的に高まる中で、その原料となる血漿(原料血漿)をいかに効率的に採取するかが課題となっています。この課題を解決するため、テルモBCTは原料血漿の採取に特化したシステムであるRikaを開発し、2022年より米国CSL Plasma社(本社:米国、フロリダ州)が運営する血漿採取センターへの導入を進めています。

 Rikaは、ドナー1人当たりの採血時間が平均35分以下と短く、血漿採取プロセスの効率化に貢献するほか、ドナーの体外に一度に循環する血液量を200mL以下に抑えられるため、採血に伴うドナーの身体的な負担の軽減にもつながります。

 ノモグラムは、ドナーの身長・体重・ヘマトクリット値(血液に占める赤血球の割合)をもとに、そのドナーから採取できる適正な血漿採取量を算出します。今回FDA認証を取得した新しいノモグラムにより、これまでの平均35分以下の採血時間はそのままで、1人のドナーからより多くの血漿を採取できるようになることが期待できます。FDA認証に向けて実施した臨床試験のデータでは、ドナー1人あたりの血漿採取量が平均で10%向上しました。

 テルモは今後も、原料血漿採取システム、ITソリューション、サポートサービスなどを組み合わせた原料血漿採取エコシステムを提供することで、血漿採取センターの生産性向上と、血漿分画製剤を必要とする患者さんのサポートに取り組んでいきます。

テルモBCT概要

テルモBCTは、テルモの血液・細胞テクノロジーカンパニー(Terumo Blood and Cell Technologies)の事業会社として、血液と細胞を採取、分離、処理する製品およびサービスをグローバルに展開しています。www.terumobct.com

テルモ概要

テルモは、「医療を通じて社会に貢献する」という理念を掲げ、100年の歴史を持つ医療機器メーカーです。日本に本社を構え、世界160以上の国と地域で事業を展開、30,000人以上のアソシエイト(社員)が革新的なソリューションを届けるために日々働いています。

国産体温計の製造に始まり、設立以来、医療の基盤を支え続けてきました。現在は、カテーテル治療、心臓外科手術、薬剤投与、糖尿病管理、腹膜透析、輸血や細胞治療などに関する幅広い製品・サービスを提供しています。

テルモは、患者さんや医療従事者をはじめ、広く社会にとって価値ある企業を目指します。

プレスリリースは、当社情報をステークホルダーの皆様へ公平かつ適切なタイミングでお知らせするためのものです。文中に含まれる製品情報(開発中のものを含む)は、顧客誘引や医学的アドバイスを目的とするものではありません。
また、業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報および合理的であると判断する一定の前提に基づいており、当社としてその実現を約束する趣旨のものではありません。さまざまな要因により、実際の業績等が変動する可能性があることをご承知おきください。実際の業績に影響を与えうる重要な要素には、テルモの事業領域を取り巻く経済情勢、為替レートの変動、競争状況などがあります。