TERUMO STORY エピソードで綴るテルモの歴史 SINCE1921

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国民医療をなんとかしたい
───ホームヘルスケア分野への進出

信頼性が高く、扱いやすい電子血圧計を市場に送り出す

1980年代、日本は高齢化社会が進むとともに、医療費が増大し、国家財政を悪化させるまでになりました。国では病気になってから治療するのではなく、病気の予防に力を入れることによって医療費を抑制する政策を打ち出しました。

テルモはそれまで医療機関を対象にした業務用機器の生産と販売を主流にしてきましたが、こうした時代の流れに呼応して、1980年代半ばにホームヘルスケア分野の商品を開発し、国民の病気予防に貢献する方針を打ち出したのです。

テルモ電子血圧計ES-P101 テルモ電子血圧計ES-P101

私たちの健康のバロメーターのひとつが血圧です。高血圧をそのままにしておくと動脈硬化を起こし、心臓病や脳溢血などを誘発してしまいます。業務用の医療機器のノウハウを生かして、医師に信頼される高い精度で、しかも簡便に血圧を測れる家庭用の電子血圧計を開発しよう。開発目標を設定すると、スタッフは技術力を結集、1988(昭和63)年10月、スイッチを押すだけで計測でき、必要以上にカフ(腕帯)に加圧せずに計測できる、高い信頼性を実現した電子血圧計を市場に送り出すことができました。

以来、テルモの家庭用電子血圧計は、さまざまに進化を遂げ、国民の健康維持に重要な役割を果たしているのです。

 

糖尿病をチェックする家庭用尿検査薬を開発

私たちの食生活が豊かになり、運動不足の人が増えるに従って、生活習慣病のひとつである糖尿病が国民病として注目されるようになりました。糖尿病の予防には、食生活や運動不足を改善すると同時に、普段から血糖値を測って糖尿病の危険性がないかチェックすることが必要です。

テルモは、1980年代の初頭から尿試験紙の開発を進めてきましたが、開発のプロセスでさまざまな問題に直面しました。その最大の問題は、国民の食生活が豊かになりビタミンを豊富に摂ることによって起きるものでした。尿試験紙は、ブドウ糖の量に応じた発色を測定するものですが、ビタミンCがその発色に影響を与えてしまうのです。どうしたらビタミンCがブドウ糖の量の測定を邪魔しないようにできるか研究開発を続け、1986年、家庭向けの尿検査薬「ウリエース」の発売に漕ぎつけました。

いま、心臓病、脳卒中、糖尿病などの生活習慣病の予防に国をあげて取り組んでいますが、テルモも四半世紀以上にわたり、企業活動の大きな柱としてホームヘルスケアに全力投球してきたのです。

色調が鮮明で判定しやすいと評価されたウリエース源 色調が鮮明で判定しやすいと評価されたウリエース

一般用尿検査薬「新ウリエースBT」 一般用尿検査薬「新ウリエースBT」

 

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