TERUMO STORY エピソードで綴るテルモの歴史 SINCE1921

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9人でスタートしたテルモヨーロッパ社
───欧州への展開

ベルギーのビルの一室から始まった

テルモが初めてヨーロッパに支社を設立したのは、今から40年前、1971(昭和46)年5月のことでした。この写真はテルモヨーロッパ社を設立した当時のスタッフのものです。写真には8人しか写っていませんが、設立当時のスタッフは、日本人が3人、現地のスタッフが6人の合計9人でスタートしました。

いま、テルモヨーロッパで働くアソシエイトは約1,100人(2011年9月)にも達します。たった9人からヨーロッパの事業が始まったなどとは信じられない話です。

テルモヨーロッパ社は、ベルギーのブラッセル市に設立されました。ベルギーは小さな国ですが、地理的にも欧州の中心に位置しており、当時EC本部、NATO本部も置かれ、政治的に安定し、企業誘致にも熱心だったからでした。資本金は500万ベルギーフラン、事務所は市の中心地プラスマドウの10階建てビルの7階の一室に置き、日本から輸出されてくる医療品を納める倉庫は、アントワープ港の運河沿いにある国営倉庫を借りました。

テルモヨーロッパ社設立当時のスタッフ テルモヨーロッパ社設立当時のスタッフ

イタリア、フランス、ドイツなどの拠点づくりが進展

テルモはなぜその時期にヨーロッパに拠点を築こうとしたのでしょうか。当時、テルモは国内では体温計のトップメーカーとしての地位を築き、さらにディスポーザブル医療機器分野にも進出、富士宮工場や愛鷹工場に大型の設備投資を行って生産体制を充実させるなど、成長路線を順調に歩んでいました。

テルモの海外展開は「医療は世界共通のかけがえのないものであり、こうした製品を通じて広く世界の医療に貢献したい」という思いからスタートしました。同時に、その頃の日本は長く続いた好景気も陰りがさし、国内だけの販売体制では企業の成長にも限界があるという背景もあったのです。また、ディスポーザブル医療器を販売し、収益を上げるには、品質に優れていることはもちろん、価格競争でも他の企業に負けるわけにはいきません。そのためにはある程度大量に生産し、大量に販売することが必要です。国内だけでなく海外に販路を求めたことも理由の一つでした。

テルモヨーロッパ社を足がかりにして、その後、1973年にテルモイタリア社、テルモフランス社をそれぞれ設立していきました。さらに74年に北欧の拠点としてスウェーデンに駐在員事務所を設置、75年にはテルモドイツ社が設立されるなど、わずか9人でスタートしたヨーロッパのテルモは、拡大充実が図られていったのです。

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