Move to topTop

 テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:佐藤 慎次郎)は、このたび、体温計、カテーテル、腹膜透析関連の5製品が、公益財団法人日本デザイン振興会主催「2020年度グッドデザイン賞」を受賞したことをお知らせします。

 グッドデザイン賞は、デザインによって人々の暮らしや社会をよりよくしていくための活動です。課題の解決や新たなテーマ発見を導くデザインを評価・顕彰しています。テルモは、同賞を1989年に人工肺「キャピオックスE CX-E30」で初受賞し、1996年以降25年連続で受賞しています。受賞製品は、2005年に医療機器として初めての大賞となったインスリン用注射針「ナノパス33」をはじめ、その時代の医療ニーズに応えた製品・サービスなど、多岐にわたります。テルモはこれからも、創造力を重視し、医療現場のニーズを的確に捉え、価値ある製品やサービスを最適なタイミングで届けてまいります。

※審査委員の評価は、グッドデザイン賞ウェブサイト(https://www.g-mark.org/)に掲載されている文章をそのまま引用しています。

受賞製品

電子体温計「テルモ電子体温計C207/C217」

20201001-1.jpg

テルモ電子体温計C207/C217

審査委員の評価:新型コロナウイルスの影響もあり、医療機器やケース自体の消毒や清拭の必要性が高まっている中で、時代の流れにタイムリーに応えたデザインといえる。また使用する消毒薬などを充実させるため、体温計とケースを耐薬性の高い素材に変更するなど、医療現場での使いやすさを高めていることも高く評価したい

中心循環系マイクロカテーテル「Zizai」

20201001-2.png

Zizai

審査委員の評価:従来品では難しかった血管の急な分岐部にも挿入できる、柔軟で安全なカテーテルである。従来品に使用される構造ではなく、非対称ブレードの採用により、多関節構造の実現というイノベーションを実装した。これにより、複数本のカテーテルを使用しなければいけない治療も本製品1本で病変部まで到達することが期待される。医療費削減や治療時間短縮による患者さんの身体的負担軽減を目指した、優しいデザインを実現した。

遠位端可動型ロングシース「Nagareスティーラブルシース」

20201001-3.jpg

Nagareスティーラブルシース

審査委員の評価:シースを二重管構造とした点が非常に独創的であり、且つイノベーショナルといえる特徴となっている。従来のワイヤー牽引式と比較するとその違いは歴然で、シース先端がカーブした状態でも意図した通りに滑らかに可動させることができる。それによって術者の安全な手技を実現し治療の効率を高め、結果として手術時間の短縮が患者の負担軽減に繋がっている。治療機器のたゆまぬ進化に取り組む姿勢が評価された。

手首血管からの腹部血管治療システム「R.A.V.I.」

20201001-4.jpg

R.A.V.I.ロゴ

審査委員の評価:本製品では、トルク性能を高め、親水性コートにより滑り性を向上させ、長時間の手技でも先端形状の保持が可能な専用形状を有する、独自のカテーテルを開発している。それにより、腹部動脈のカテーテル治療において、従来の鼠径部からアプローチする際の問題を、手首からのアプローチに変えて解決することを可能にしている。今後、手首からのアプローチを普及させ、患者のQOL向上をもたらすデザインである点を評価した。

  • R.A.V.I.はRadial Access for Visceral Interventionの略です。

腹膜灌流用品 在宅腹膜透析用医療機器「テルモ無菌接合装置むきんイージー」

20201001-5.jpg

むきんイージーロゴ

審査委員の評価:腹膜透析患者が在宅環境下で、自ら透析液交換時のチューブ接合を、分かりやすく確実に感染のリスクなく行える設計がされている。夜間に睡眠中の家族を起こさないよう音声ガイダンスを無音にでき、ただしトラブル時は安全のため自動で無音から音声ありに切り替わる点、急速充電機能により災害時でも対応できる点など、在宅医療で生じうるさまざまな状況に対する細かな配慮がなされた、人にやさしいデザインである点を評価した。

テルモ概要

テルモは、「医療を通じて社会に貢献する」という理念を掲げ、100年の歴史を持つ医療機器メーカーです。日本に本社を構え、世界160以上の国と地域で事業を展開、30,000人以上のアソシエイト(社員)が革新的なソリューションを届けるために日々働いています。

国産体温計の製造に始まり、設立以来、医療の基盤を支え続けてきました。現在は、カテーテル治療、心臓外科手術、薬剤投与、糖尿病管理、腹膜透析、輸血や細胞治療などに関する幅広い製品・サービスを提供しています。

テルモは、患者さんや医療従事者をはじめ、広く社会にとって価値ある企業を目指します。

プレスリリースは、当社情報をステークホルダーの皆様へ公平かつ適切なタイミングでお知らせするためのものです。文中に含まれる製品情報(開発中のものを含む)は、顧客誘引や医学的アドバイスを目的とするものではありません。
また、業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報および合理的であると判断する一定の前提に基づいており、当社としてその実現を約束する趣旨のものではありません。さまざまな要因により、実際の業績等が変動する可能性があることをご承知おきください。実際の業績に影響を与えうる重要な要素には、テルモの事業領域を取り巻く経済情勢、為替レートの変動、競争状況などがあります。