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 テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:佐藤 慎次郎)は、ステントグラフト「RelayPro」の日米国際共同治験で、全110例の症例登録が完了したことをお知らせいたします。胸部下行大動脈病変を対象とした本治験で得られる安全性・有効性の結果をもとに、米国と日本での製造販売承認取得に向けて準備を進めます。
 RelayProは大動脈への高い追従性と的確な留置を目指して設計され、従来品である「Relay Plus」*1のステントデザイン、素材、二重シース技術を継承しながら、折りたたまれたステントが収納されているシースの直径を約1mm小さくした製品です。この改良により、カテーテルを挿入する脚の血管が細い患者さんにも手術ができることに加えて、カテーテルを挿入した傷口がより小さくなり、合併症リスクが低減することが期待されます。欧州では、2018年から販売されています。
 テルモは、英国子会社バスクテック社と米国子会社ボルトン・メディカル社*2を中心に展開する心臓血管カンパニー血管事業において、Terumo Aortic*3という事業ブランドを展開しています。人工血管とステントグラフトを持つ同事業において、大動脈領域での製品・供給・サービスの質を高め、医師と患者さんにとって治療の選択肢が広がることを目指します。

ステントグラフトとは

 ステントグラフトは、大動脈瘤の治療を目的として使用される医療機器の一種です。カテーテルにより脚の血管から病変部位に運ばれ、血管内に留置され、大動脈瘤への血流を遮断します。大動脈瘤の治療法としては、外科的に胸部を切り開き、瘤を取り除き、代わりに人工血管を縫い付ける手術(人工血管置換術)を行うのが一般的ですが、患者さんの負担軽減などの観点から、ステントグラフトを使用する手術(ステントグラフト内挿術)も拡大しています。

  • *1

    従来品「Relay Plus」の販売名:Relay Plus 胸部ステントグラフトシステム

  • *2

    RelayProとRelay Plusは、ボルトン・メディカル社が開発・生産を担っています。

  • *3

    Aorticは、英語で「大動脈」という意味です。

  • 20191001.JPG

    RelayPro

テルモ概要

テルモは、「医療を通じて社会に貢献する」という理念を掲げ、100年の歴史を持つ医療機器メーカーです。日本に本社を構え、世界160以上の国と地域で事業を展開、30,000人以上のアソシエイト(社員)が革新的なソリューションを届けるために日々働いています。

国産体温計の製造に始まり、設立以来、医療の基盤を支え続けてきました。現在は、カテーテル治療、心臓外科手術、薬剤投与、糖尿病管理、腹膜透析、輸血や細胞治療などに関する幅広い製品・サービスを提供しています。

テルモは、患者さんや医療従事者をはじめ、広く社会にとって価値ある企業を目指します。

プレスリリースは、当社情報をステークホルダーの皆様へ公平かつ適切なタイミングでお知らせするためのものです。文中に含まれる製品情報(開発中のものを含む)は、顧客誘引や医学的アドバイスを目的とするものではありません。
また、業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報および合理的であると判断する一定の前提に基づいており、当社としてその実現を約束する趣旨のものではありません。さまざまな要因により、実際の業績等が変動する可能性があることをご承知おきください。実際の業績に影響を与えうる重要な要素には、テルモの事業領域を取り巻く経済情勢、為替レートの変動、競争状況などがあります。