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 テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:佐藤 慎次郎)は、脳動脈瘤治療に関する臨床試験「WEB-IT」の結果が学術誌「Journal of NeuroInterventional Surgery」電子版に掲載されたことをお知らせいたします。

 WEB-ITは、テルモが欧州などで販売する脳動脈瘤治療用の袋状塞栓デバイス「WEB」の安全性と有効性を示す臨床試験です。米国を中心とする海外27施設の医療機関で、150名の患者を対象に前向き・単一群で実施されました。当臨床試験で示された安全性と有効性が評価され、2018年12月末に米国でWEBの販売承認がされました。

 脳動脈瘤とは、血管が盛り上がってコブのようになったもので、破裂すると、脳卒中の一種である、くも膜下出血を起こします。脳動脈瘤の治療は、コブへの血流を遮断する方法がとられます。

 WEBは、ニッケルチタン製の形状記憶合金が細かい網目の袋状になっており、カテーテルで脳の患部に到達させ、コブの中で広げて、血液が流れ込むのを遮断する仕組みです。欧州で2010年に発売され、世界で6,000例以上の使用実績があります。米国では従来のコイルでは塞栓治療が難しい血管分岐部にコブがある症例が適用範囲とされ、既に200例以上に使用されています。

臨床試験担当医のコメント

 当臨床試験の責任医師であるAdam Arthur教授(テネシー大学脳神経外科)は、「WEB-IT臨床試験は、従来コイルでは治療が困難であった症例でも、WEB単体で有効的かつ非常に安全に治療できることを示しています。臨床試験の症例は全て、その後のフォローアップでも、術後の出血性合併症は発生していません」とコメントしています。

注釈

本発表は、2019年4月18日に英語で発表した内容を翻訳し、一部補足説明を加えたものです。 

リンク:https://www.terumo.com/pressrelease/detail/20190418/431/index.html

テルモ概要

テルモは、「医療を通じて社会に貢献する」という理念を掲げ、100年の歴史を持つ医療機器メーカーです。日本に本社を構え、世界160以上の国と地域で事業を展開、30,000人以上のアソシエイト(社員)が革新的なソリューションを届けるために日々働いています。

国産体温計の製造に始まり、設立以来、医療の基盤を支え続けてきました。現在は、カテーテル治療、心臓外科手術、薬剤投与、糖尿病管理、腹膜透析、輸血や細胞治療などに関する幅広い製品・サービスを提供しています。

テルモは、患者さんや医療従事者をはじめ、広く社会にとって価値ある企業を目指します。

プレスリリースは、当社情報をステークホルダーの皆様へ公平かつ適切なタイミングでお知らせするためのものです。文中に含まれる製品情報(開発中のものを含む)は、顧客誘引や医学的アドバイスを目的とするものではありません。
また、業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報および合理的であると判断する一定の前提に基づいており、当社としてその実現を約束する趣旨のものではありません。さまざまな要因により、実際の業績等が変動する可能性があることをご承知おきください。実際の業績に影響を与えうる重要な要素には、テルモの事業領域を取り巻く経済情勢、為替レートの変動、競争状況などがあります。