Move to topTop

 テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:佐藤 慎次郎)は、2018年7月24日に発表した中国医療機器企業エッセン・テクノロジー社買収の手続きが、12月29日に完了したことをお知らせいたします。買収金額は一時金約8億8千万元(約139億円)で、今後、将来の業績に応じたマイルストーン払いが発生します。買収資金は手元資金により充当し、また、本買収に伴う2018年度のテルモの業績、財務状態に与える影響は軽微と見ております。

 エッセン・テクノロジー社は、薬剤溶出型冠動脈ステント(DES)専業の企業です。テルモは中国において、ガイドワイヤーやバルーンカテーテルといったカテーテル治療に関する製品を中心に高成長を続けていますが、これまでステントは販売していませんでした。

 テルモは現在、日本、欧州、アジア、中南米など40カ国以上で自社製のDESを販売しています。冠動脈カテーテル治療(PCI)の症例数が75万例を超え、今後も年率10%超の伸長を続け、数年後には世界最大市場になることが見込まれる中国が、本買収により、DESの販売地域に加わることになります。

 現地生産品の重要性が増している中国市場にエッセン・テクノロジー社のDESで参入し、カテーテル事業の拡大を図ります。

テルモの中国戦略

 テルモは事業軸で均質的なグローバル化を進める一方で、一部の地域では、市場性と自社プレゼンスに合わせた独自戦略を展開しています。中国では現地化対応を進めており、既に腹膜透析、腎除神経カテーテル、脳血管内治療などの分野では現地企業と提携しています。

テルモ概要

テルモは、「医療を通じて社会に貢献する」という理念を掲げ、100年の歴史を持つ医療機器メーカーです。日本に本社を構え、世界160以上の国と地域で事業を展開、30,000人以上のアソシエイト(社員)が革新的なソリューションを届けるために日々働いています。

国産体温計の製造に始まり、設立以来、医療の基盤を支え続けてきました。現在は、カテーテル治療、心臓外科手術、薬剤投与、糖尿病管理、腹膜透析、輸血や細胞治療などに関する幅広い製品・サービスを提供しています。

テルモは、患者さんや医療従事者をはじめ、広く社会にとって価値ある企業を目指します。

プレスリリースは、当社情報をステークホルダーの皆様へ公平かつ適切なタイミングでお知らせするためのものです。文中に含まれる製品情報(開発中のものを含む)は、顧客誘引や医学的アドバイスを目的とするものではありません。
また、業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報および合理的であると判断する一定の前提に基づいており、当社としてその実現を約束する趣旨のものではありません。さまざまな要因により、実際の業績等が変動する可能性があることをご承知おきください。実際の業績に影響を与えうる重要な要素には、テルモの事業領域を取り巻く経済情勢、為替レートの変動、競争状況などがあります。