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 テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:佐藤 慎次郎)は、中国大手の医療機器メーカー・威高集団有限公司(ウェイガオ社)のグループ会社との合弁会社である威高泰尓茂(威海)医療製品有限公司(本社:中国山東省、ウェイガオテルモ社)が、7月に腹膜透析液の製造販売承認を取得したことをお知らせいたします。

 ウェイガオテルモ社は、今回の製造販売承認により腹膜透析液と関連製品の製造を開始します。また、2018年中に、ウェイガオ社が当該製品の販売を開始する予定です。

 テルモは、ウェイガオテルモ社への技術・商標ライセンスの供与を行うとともに、販売・アフターサービスを実施するウェイガオ社に営業ノウハウの提供等、販売支援を実施していきます。

 今後急速な拡大が予想される中国の透析市場において、テルモが長年培ってきた腹膜透析の技術力と療法普及のノウハウを、ウェイガオ社が中国全土に有する販売網と組み合わせることで、腹膜透析の普及に貢献していきます。

テルモの腹膜透析事業

 テルモは、1980年に腹膜透析システムの開発に着手して以来、日本における腹膜透析療法の普及と発展に取り組んできました。日本で初めて従来pHが酸性であった透析液をより体液に近い中性に改良した透析液を開発するなど、この分野でイノベーションを主導してきました。

中国の透析市場

 中国では現在、透析療法を必要とする末期腎不全患者が300万人いると言われており、10年以内にその数は450万人程度※まで拡大すると予測されています。そのうち腹膜透析患者数は現在、約8万人と既に世界最大規模であるとともに、その患者数は10年以内に20万人程度まで拡大すると見込まれています。

  • ウェイガオ社推計

テルモの中国戦略

 テルモは事業軸で均質的なグローバル化を進める一方で、一部の地域では、市場性と自社プレゼンスに合わせた独自戦略を展開しています。中国では現地化対応を進めており、既に腎除神経カテーテル、脳血管内治療などの分野では現地企業と提携しています。また、2018年7月には心臓カテーテル分野で、薬剤溶出型冠動脈ステント専業企業の買収に合意しました。

テルモ概要

テルモは、「医療を通じて社会に貢献する」という理念を掲げ、100年の歴史を持つ医療機器メーカーです。日本に本社を構え、世界160以上の国と地域で事業を展開、30,000人以上のアソシエイト(社員)が革新的なソリューションを届けるために日々働いています。

国産体温計の製造に始まり、設立以来、医療の基盤を支え続けてきました。現在は、カテーテル治療、心臓外科手術、薬剤投与、糖尿病管理、腹膜透析、輸血や細胞治療などに関する幅広い製品・サービスを提供しています。

テルモは、患者さんや医療従事者をはじめ、広く社会にとって価値ある企業を目指します。

プレスリリースは、当社情報をステークホルダーの皆様へ公平かつ適切なタイミングでお知らせするためのものです。文中に含まれる製品情報(開発中のものを含む)は、顧客誘引や医学的アドバイスを目的とするものではありません。
また、業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報および合理的であると判断する一定の前提に基づいており、当社としてその実現を約束する趣旨のものではありません。さまざまな要因により、実際の業績等が変動する可能性があることをご承知おきください。実際の業績に影響を与えうる重要な要素には、テルモの事業領域を取り巻く経済情勢、為替レートの変動、競争状況などがあります。