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 テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:新宅 祐太郎)は、6月21日、外科手術で使用される癒着防止材「アドスプレー」の国内における製造販売承認を取得しましたのでお知らせいたします。

 本製品は、国内で初めてのスプレー式癒着防止材であり、外科手術後の損傷部位周辺に生じる癒着を軽減する目的で使用されます。現在、世界的にはフィルム貼付式の癒着防止材が多く使用されていますが、本製品はスプレー式のため、開腹術や内視鏡手術といった術式を問わず処置部位へ簡便にアクセスでき、また、目的とする部位への適切な噴霧を行うことができます。保険収載を経て2016年度中に販売を開始する予定です。

 テルモは、本製品の拡大を通じて、手術を受けた患者さんの癒着を起因とした腸閉塞、不妊症、慢性骨盤痛などの合併症リスク低減を目指します。

術後癒着とは

 外科手術等で欠損または損傷した生体組織が修復する過程において、本来は離れている臓器・組織面が連結してしまう現象です。この術後癒着は術式にかかわらず腹腔内、骨盤腔内などのあらゆる手術部位で50-90%という頻度でおこり、腸閉塞、不妊症、慢性骨盤痛など手術後に生じる合併症の主要な原因となっています。

テルモ概要

テルモは、「医療を通じて社会に貢献する」という理念を掲げ、100年の歴史を持つ医療機器メーカーです。日本に本社を構え、世界160以上の国と地域で事業を展開、30,000人以上のアソシエイト(社員)が革新的なソリューションを届けるために日々働いています。

国産体温計の製造に始まり、設立以来、医療の基盤を支え続けてきました。現在は、カテーテル治療、心臓外科手術、薬剤投与、糖尿病管理、腹膜透析、輸血や細胞治療などに関する幅広い製品・サービスを提供しています。

テルモは、患者さんや医療従事者をはじめ、広く社会にとって価値ある企業を目指します。

プレスリリースは、当社情報をステークホルダーの皆様へ公平かつ適切なタイミングでお知らせするためのものです。文中に含まれる製品情報(開発中のものを含む)は、顧客誘引や医学的アドバイスを目的とするものではありません。
また、業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報および合理的であると判断する一定の前提に基づいており、当社としてその実現を約束する趣旨のものではありません。さまざまな要因により、実際の業績等が変動する可能性があることをご承知おきください。実際の業績に影響を与えうる重要な要素には、テルモの事業領域を取り巻く経済情勢、為替レートの変動、競争状況などがあります。