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第一三共株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長 中山 讓治、以下「第一三共」)とテルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 新宅 祐太郎、以下「テルモ」)は、本日、第一三共の関連会社であるジャパンワクチン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:石切山 俊博、以下「ジャパンワクチン」)が、皮内投与型季節性インフルエンザワクチン(以下「本ワクチン」)の国内製造販売承認申請を行いましたことをお知らせいたします。

本ワクチンは、第一三共とテルモの皮内投与型感染症予防ワクチンの実用化に関する基本合意(2012年2月23日付締結)にもとづき、4社(第一三共、テルモ、ジャパンワクチン、第一三共のグループ会社である北里第一三共ワクチン株式会社(以下「北里第一三共」))共同で開発したプレフィルドシリンジ型の皮内用インフルエンザHAワクチン*1です。

テルモは、従来困難だった皮内注射*2を簡便かつ確実に実施できることをコンセプトに皮内投与型デバイス*3を開発しました。皮下組織の末梢血管及び神経に対するリスクを低減できるよう工夫しており、針に対する抵抗感など負担軽減も期待されています。

第一三共は、本ワクチンを通して、季節性インフルエンザの更なる予防に取り組むとともに、引き続き、医療ニーズに合致したワクチンの実用化を通じて、保健衛生の向上ならびに予防医療環境の充実と普及に努め、人々の健康を守ることに貢献してまいります。

テルモは、医薬品と医療機器双方における高い専門性を組み合わせることで、医療現場に新たな価値の提供を目指しています。こうしたイノベーションにより、中長期的に世界で存在感のある企業への成長を図っています。

  • ※1

    テルモが開発した皮内投与専用の注射針とプレフィルドシリンジを組み合わせた皮内投与型デバイスに、北里第一三共のインフルエンザHAワクチンを充填したワクチン。

  • ※2

    近年ワクチンを皮内など皮膚上層部に注射することにより、免疫システムによる抗原認識を効率的に強化でき、ワクチンの効果を高められることが報告されています。

    (Hickling JK, Jones KR, Friede M, Zehrung D, Chen D, Kristensen D: Intradermal delivery of vaccines: potential benefits and current challenges. Bull World Health Organ 89: 221-226, 2011.)

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  • *3 皮内投与イメージ図
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テルモ概要

テルモは、「医療を通じて社会に貢献する」という理念を掲げ、100年の歴史を持つ医療機器メーカーです。日本に本社を構え、世界160以上の国と地域で事業を展開、30,000人以上のアソシエイト(社員)が革新的なソリューションを届けるために日々働いています。

国産体温計の製造に始まり、設立以来、医療の基盤を支え続けてきました。現在は、カテーテル治療、心臓外科手術、薬剤投与、糖尿病管理、腹膜透析、輸血や細胞治療などに関する幅広い製品・サービスを提供しています。

テルモは、患者さんや医療従事者をはじめ、広く社会にとって価値ある企業を目指します。

プレスリリースは、当社情報をステークホルダーの皆様へ公平かつ適切なタイミングでお知らせするためのものです。文中に含まれる製品情報(開発中のものを含む)は、顧客誘引や医学的アドバイスを目的とするものではありません。
また、業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報および合理的であると判断する一定の前提に基づいており、当社としてその実現を約束する趣旨のものではありません。さまざまな要因により、実際の業績等が変動する可能性があることをご承知おきください。実際の業績に影響を与えうる重要な要素には、テルモの事業領域を取り巻く経済情勢、為替レートの変動、競争状況などがあります。