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 テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区 社長:新宅 祐太郎)は、この度、膝下などの末梢血管内治療に用いるPTAバルーンカテーテル「Tercross」を自社開発し、欧州で販売を開始しましたので、お知らせいたします。

PTA(Percutaneous Transluminal Angioplasty:経皮経管的血管形成術)

 PTAは、動脈硬化などで狭くなった足や手などの末梢血管を、カテーテルと呼ばれる直径1mm程度のチューブの先端につけたバルーン(風船)で押し拡げる血管内治療法です。従来の薬物治療や外科手術に加え、PTAバルーンカテーテルやステントを用いた血管内治療は、患者さんの身体への負担が少ないことから、今後広がることが見込まれています。

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Tercrossの特長

 「Tercross」は、病変部での通過性を高めるため、血液に触れると潤滑性が増す親水性ポリマーを表面の一部に施しています。バルーンの種類は、硬い病変部の拡張に適した耐圧性の高いバルーンと、狭窄した病変部での通過性を重視し、柔軟性を高めたバルーンの2タイプから選択できます。さらにバルーンの長さも、20mmから200mmまで6品種を取り揃え、膝下に多い長い病変部への対応を図っています。また、カテーテルのシャフトに剛性の高い材料を用いることで、操作性の向上も図りました。

末梢血管領域事業の拡大を目指して

 テルモでは現在、「世界で存在感のある企業」を目指すという長期目標を掲げています。その実現に向けた重点施策の一つとして、末梢血管領域事業の拡大を図っており、製品のフルライン化を推進しています。「Tercross」の販売もその一環であり、長期目標の実現に向けて今後も取り組んでまいります。

テルモ概要

テルモは、「医療を通じて社会に貢献する」という理念を掲げ、100年の歴史を持つ医療機器メーカーです。日本に本社を構え、世界160以上の国と地域で事業を展開、30,000人以上のアソシエイト(社員)が革新的なソリューションを届けるために日々働いています。

国産体温計の製造に始まり、設立以来、医療の基盤を支え続けてきました。現在は、カテーテル治療、心臓外科手術、薬剤投与、糖尿病管理、腹膜透析、輸血や細胞治療などに関する幅広い製品・サービスを提供しています。

テルモは、患者さんや医療従事者をはじめ、広く社会にとって価値ある企業を目指します。

プレスリリースは、当社情報をステークホルダーの皆様へ公平かつ適切なタイミングでお知らせするためのものです。文中に含まれる製品情報(開発中のものを含む)は、顧客誘引や医学的アドバイスを目的とするものではありません。
また、業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報および合理的であると判断する一定の前提に基づいており、当社としてその実現を約束する趣旨のものではありません。さまざまな要因により、実際の業績等が変動する可能性があることをご承知おきください。実際の業績に影響を与えうる重要な要素には、テルモの事業領域を取り巻く経済情勢、為替レートの変動、競争状況などがあります。