栄養のはなし
監修:松崎政三先生
関東学院大学 人間環境学部・健康栄養学科 教授
1.はじめに
「食べる」ことは生きるための必要不可欠であるばかりでなく、人間らしい生活の質(QOL)を高めるためにもとても大切なものです。
身体的障害をもっている方、病気の方、お年寄りなどの中には、この「食べる」こと、つまり「普通の食事」がうまくとれないために体重が増えない、元気がでないといった、栄養状態の悪い方がしばしば見受けられます。こうした方々には、食べやすいもの、飲み込みやすいものを食事に取り入れたり、栄養調整食などを利用して十分な栄養をとっていただく必要があります。
このコーナーでは、「食べる」ことがうまくできないときの栄養のとり方や栄養調整食を上手に利用していただくためのポイントを分かりやすく解説していきます。