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プレスリリース 2018

2018年07月11日

テルモ、クオリプス社に出資
iPS細胞由来心筋シートの事業化に参画

 テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:佐藤 慎次郎)は、クオリプス株式会社(本社:東京都中央区、社長:飯野直子)に出資し、iPS細胞由来心筋シートの事業化に参画いたします。出資額は約2億円で、株式の持分比率は15%です。
 iPS細胞由来心筋シートは、ヒトiPS細胞から作製した他家の心筋細胞を主成分とした再生医療用の製品です。心臓移植や補助人工心臓装着以外に有効な治療法がない重症心不全の患者さんの心臓に移植することで、心機能の改善や心不全状態からの回復などの治療効果が期待されています。
 テルモは、iPS細胞由来心筋シートの開発に関して、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の再生医療実現拠点ネットワークプログラムにおいて大阪大学との機関間連携協定を締結しており、これまで、製造・品質管理方法の設定や安全性データの取得などで協力してきました。
 また、テルモは、世界初の心不全治療用の再生医療等製品「ハートシート」を販売しています。ハートシートは、虚血性心疾患による重症心不全の治療を目的とした製品です。患者さんの脚から採取した骨格筋芽細胞を培養してシート状に調製し、患者さんの心臓表面に移植して使用されます。
 ハートシートは自家細胞なので安全性が比較的高い一方で、移植に必要な細胞数を得るための培養に日数を要します。iPS細胞由来心筋シートも培養に日数を要しますが、他家の細胞を用いて培養した後に凍結保存ができるため、タイムリーな出荷が可能です。
 テルモは、再生医療に関する多様な製品の開発に携わることで、医療の発展に貢献してまいります。

心不全とは

 国内の循環器疾患の死亡数は、がんに次いで第2位となっており、高齢化が進む日本にとって、心不全は大きな問題となっています。
 心不全は、医学的には心臓の機能が低下している状態のことをいいますが、一般社団法人日本循環器学会と一般社団法人日本心不全学会は、2017年10月に「心不全とは、心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気」と定義しました。

 心不全は放っておくと下の図の赤色の推移のようにだんだん悪くなっていきます。心不全を発症しても、適切な治療によって症状は改善しますが、心不全そのものが完全に治ることはなく、症状がぶり返すことがあります。悪化と改善を繰り返しながら進行していくことから、「心不全は、だんだん悪くなる」と表現されています。

心不全の進行Webサイト「再生医療に取り組むテルモ」より

 

テルモの開示資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、当社としてその実現を約束する趣旨のものではありません。様々な要因により、実際の業績等が変動する可能性があることをご承知おきください。実際の業績に影響を与えうる重要な要素には、テルモの事業領域を取り巻く経済情勢、為替レートの変動、競争状況などがあります。


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