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プレスリリース 2016

2016年08月29日

大阪大学とテルモ、再生医療等製品「ハートシート」の共同開発で
「産学官連携功労者表彰 厚生労働大臣賞」を受賞

 国立大学法人大阪大学(本部:大阪府吹田市、以下「大阪大学」)とテルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、以下「テルモ」)は、世界初の心不全治療用再生医療等製品「ハートシート」の共同開発が産学官連携の進展に寄与した功績を評価され「産学官連携功労者表彰 厚生労働大臣賞」を受賞いたしました。
 ハートシートの共同開発は、基礎研究から臨床研究、さらには実用化までの一連の過程を産学官がイノベーション創出に向けて緊密に連携したこと、世界中で増加する重症心不全を治療する新たな選択肢として実用化されたこと、日本独自の早期承認制度を活用した先駆けとして再生医療実用化の促進に寄与したことなどが評価されました。
 大阪大学は、治療、創薬、基盤技術開発など多くの領域で再生医療の実現と普及を目指した革新的な取り組みを進めています。テルモは、グローバルビジョン“Innovating at the Speed of Life”を掲げ、医療現場や患者さんの命に寄り添うイノベーションを実現することを目指しています。今後もハートシートをはじめとする革新的な製品・サービスを提供し、世界の医療に貢献してまいります。

表彰概要

<受賞内容>
 重症心不全に対する再生医療製品-自己筋芽細胞シート「ハートシート」の開発に係る産学官連携-
<受賞者>
 大阪大学大学院医学系研究科 研究科長、教授(心臓血管外科学)澤 芳樹
 大阪大学大学院医学系研究科 特任教授(先進幹細胞治療学共同研究講座)宮川 繁
 テルモ株式会社 執行役員 ハートシート事業室長 鮫島 正

授賞式8月26日、東京ビッグサイトで開催された授賞式当日の様子

ハートシート概要と開発経緯

 ハートシートは、虚血性心疾患による重症心不全の治療を目的とした製品です。患者さんの大腿部から採取した筋肉組織に含まれる骨格筋芽細胞を培養してシート状に調製し、患者さんの心臓表面に移植して使用されます。薬物治療や外科手術などの標準治療で効果不十分な虚血性心疾患による重症心不全の治療の新たな選択肢として期待されています。
【開発の経緯】
・2000年、大阪大学が心筋細胞シート・筋芽細胞シートの基礎研究を開始。
・2003年、大阪大学とテルモが筋芽細胞の共同研究を開始。
・2007年、大阪大学がFirst in Humanとして補助人工心臓装着下の心臓移植待機患者に筋芽細胞シートを移植し、人工心臓からの離脱に成功。臨床研究で50名の重症心不全患者に本治療を行い、心機能・臨床症状・生命予後改善を明らかにした。また、海外からの患者も受け入れ、国際的に展開。
・2012年、テルモが技術移転を受け、多施設企業治験を実施。2014年に製造販売承認申請。
・2015年9月、世界初の心筋再生治療製品として、ヒト(自己)骨格筋由来細胞シート「ハートシート」が条件及び期限付き承認を受ける。
・2016年1月の公的医療保険適用、5月の販売開始を経て、8月に保険診療下での初めての移植が行われた。

検査

シャーレ上のシート

産学官連携功労者表彰概要

 産学官連携功労者表彰とは、科学技術イノベーションに係る産学官連携活動において大きな成果を収め、オープンイノベーションの観点から先導的な取組みを行う等当該活動の推進に多大な貢献をした産学官連携の優れた成功事例に関し、その功績を称えることにより、日本の産学官連携活動の更なる進展に寄与することを目的とするものです。

関連リンク

http://www8.cao.go.jp/cstp/sangakukan/index2.html (内閣府ホームページ「産学官連携」)

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