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プレスリリース 2016

2016年07月19日

テルモの病原体低減化システム「ミラソル」、全血製剤の感染対策事業としてJICAに採択

 テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:新宅 祐太郎)は、病原体低減化システム「ミラソル」のガーナ共和国への導入を軸とする輸血感染対策普及促進事業が、独立行政法人国際協力機構(JICA)が進める「開発途上国の社会・経済開発のための民間技術普及促進事業」として採択されましたので、お知らせいたします。
 ミラソルは、既に血小板、血漿の血液製剤を対象として欧州を中心に導入されていますが、全血の血液製剤を対象とする市場導入は今回が初めてです。テルモは本採択を契機に、今後もミラソルを世界に普及させ、輸血の安全性向上に貢献してまいります。

輸血感染対策普及促進事業の実施概要

事業期間 :2016年秋から2年間
事業対象地域 :ガーナ共和国
事業内容 :全血の血液製剤を対象とする病原体低減化システムの普及、輸血安全監視の啓発と構築
事業実施体制 :テルモ、テルモBCT、テルモヨーロッパ
相手国実施機関 :ガーナ国立血液サービス、クマシ教育病院
事業規模 :約5千万円(健康・医療特別枠)

 本事業は、テルモがJICAの業務委託を受け実施します。テルモは、採択された事業期間終了後も継続して、病原体低減化システムのガーナでの普及と標準化を進めるとともに、周辺諸国での展開を図ってまいります。

アフリカで病原体低減化システムが求められる背景

 一般的に輸血は、献血者から採血し、採血した血液の製剤処理と検査をした後、血液製剤として患者さんに輸血する、という手順で行われます。
 安全な輸血のためには、各段階で安全性を向上させることが求められますが、アフリカの諸国ではそれが容易ではありません。例えばガーナでは、血液提供者のHIV罹患率は2%、マラリア罹患率は55%ともいわれており、血液製剤の安全性が懸念されています。
 マラリアなどの病原体は普遍的な検査方法がまだ存在しないため、血液製剤の安全性担保の観点から、病原体を低減化できるシステムが求められています。

病原体低減化システム「ミラソル」

 ミラソルは、輸血の安全性を向上させることを意図した製品です。紫外線と天然物質であるリボフラビン(ビタミンB2)によって、血液製剤中のHIVなどのウイルス、マラリアなどの各種病原体や白血球を不活化させることで、輸血時の感染リスク及び副作用リスクを低減します。
 2007年に血小板、2008年に血漿、2015年に全血の血液製剤を対象とした病原体低減化システムとして欧州での販売に必要なCEマーク認証を取得し、欧州を中心に20カ国以上で販売されています。

JICAによる開発途上国の社会・経済開発のための民間技術普及促進事業

 JICAは2013年度から、開発途上国の政府関係者を主な対象とする日本での研修や現地でのセミナー等を通じて、日本企業が持つ優れた製品、技術、システム等への理解を促すとともに、途上国開発への活用可能性の検討を行うことを目的とした公募事業を実施しています。
 2014年度からは、特に、保健システムに関する課題の重要性、現地の関心度の高さから、特別枠として健康・医療分野に通常の2倍以上の予算を設定し、重点的に提案を募っています。
 テルモは、第1回の2013年度公募事業においても、中南米地域におけるTRI(手首の血管から冠動脈にアプローチするカテーテル手技)の普及促進事業が採択されており、今回の輸血感染対策普及促進事業は2度目の採択です。

(ご参考)JICAホームページ事業概要
http://www.jica.go.jp/activities/schemes/priv_partner/kaihatsu/index.html
http://www.jica.go.jp/press/2016/20160719_01.html

Mirasol病原体低減化システム「ミラソル」

テルモの開示資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、当社としてその実現を約束する趣旨のものではありません。様々な要因により、実際の業績等が変動する可能性があることをご承知おきください。実際の業績に影響を与えうる重要な要素には、テルモの事業領域を取り巻く経済情勢、為替レートの変動、競争状況などがあります。


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