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プレスリリース 2014

2014年12月15日

ガーナ政府がエボラ出血熱の流行に対抗するための共同事業を承認
テルモBCT 、AABB、グローバル血液ファンドがガーナ・エボラ対応計画に協力

 ガーナ政府は、西アフリカで蔓延しつつあるエボラ危機に対応するため、またガーナ国民に対する長期的な保健医療制度を提供するために、テルモBCT 、米国血液銀行協会(AABB)、グローバル血液ファンド(GBF)が共同で提案した計画を承認しました。

 

計画の概要

 ガーナ・エボラ対応計画は、以下を目的とした複数機関による対応策です。

   エボラ出血熱の蔓延を阻止するためのガーナでの準備策を強化

   輸血医療向上のため、新たな血液成分採取および血液製剤製造手段を提供

   鎌状赤血球症やその他の特定の血液学的・神経学的疾患を有する患者さんに新たな治療の選択肢を提供

   病原体低減化技術による血液の安全性の向上

   教育訓練の支援のため、トレーニングプログラムと人的資源を一体的に提供

 ガーナでの本計画の承認後のアクション

   GBFから成分採血システム「トリマ アクセル」2台を寄贈

   テルモBCTから血液治療用分離装置「スペクトラ オプティア」2台と、病原体低減化システム「ミラソル」2台を寄贈

   AABBがトレーニング、プロセス管理教育、プログラム評価を実施

   ガーナ保健省は、このプロジェクトの推進のため、ガーナ国立血液サービス(NBSG)を通じて、行政上の支援、プロジェクト実行のためのスペースおよび人的資源のほか、安全で有用性・有効性の高い血液と血液製剤を提供し、輸血療法を必要とするすべての患者さんがそれらを利用できるように国家的協調的アプローチを行う。

 

 各医療機器の寄贈とトレーニング開始は2015年前半を見込んでいます。

 ガーナ・エボラ対応計画に関するウェブサイト(英語):www.GERRIWeb.org

 

現地での医療機器の導入

 NBSGの南部血液センターに、地域アフェレシストレーニングセンターが設立され、輸血医療事業の強化に関心がある他国の中核的研究拠点としても利用されます。このトレーニングセンターでは以下のものが利用できます:

トリマ アクセル - 血液成分(赤血球、血小板、血漿)の採取・分離装置。回復期血漿(回復した患者さんから採取した血漿)を採取し、エボラウイルス疾患患者の治療目的にも使われます。米国の病院においてエボラウイルス疾患の望ましい経験的治療法として認識されつつあります。

スペクトラ オプティア - 鎌状赤血球症患者の治療を目的とした赤血球交換や、自己免疫疾患(ギラン・バレー症候群など)の患者の治療を目的とした治療的血漿交換に用いられます。

ミラソル - 血液製剤中に含まれる様々なウイルス、細菌、寄生虫の病原性を低下させ、残存白血球を不活性化することができます。

 

関係者からのコメント

Dr. Victor Bampoe(ガーナ共和国保健省副大臣)

 「私たちはガーナ・エボラ対応計画の承認が得られたことをとても嬉しく思っております。この計画は西アフリカで発生しつつあるエボラ危機への対応に役立つとともに、ガーナ国民に長期的な保健医療制度を提供するものであると考えています。ガーナ保健省は、エボラ出血熱が克服された後も長期間にわたってガーナ国民に寄与するこの計画を進めているグローバル血液ファンドと、その共同パートナーであるAABBとテルモBCTに感謝しています。」

Dr. Justina Kordai Ansah(ガーナ国立血液サービス所長)

 「NBSGとガーナ国民が長期的な保健医療制度のための技術を活用できる絶好の機会です。また、輸血分野における中核的研究拠点としての地域における私たちの評判を高めることにもつながります。機器やトレーニング資源の提供は、当面の危機に対してだけでなく、公衆衛生の将来の課題に対しても大きく役立ちます。」

Miriam Markowitz(AABB最高経営責任者)

 「AABBにおける私たちの任務は、患者さんとドナーのケアや安全性を最適化するために、輸血医療と細胞療法の実務や基準を進歩させることです。今回の連携は、大規模かつ複雑な世界的問題に対する効果的な共同アプローチを支援するものです。ベストプラクティス、トレーニング、ツールを西アフリカで共有できれば、同地域の輸血能力を向上させることが可能になります。この計画によって、私たちはエボラ出血熱の蔓延を阻止する効果的かつ長期的な手段を導入できます。」

Dr. John Armitage(グローバル血液ファンド、オクラホマ血液研究所代表理事長)

 「私たちはこのきわめて重要な公衆衛生の計画で協力と連携ができることを大変喜ばしく思っています。国際的な慈善団体として、私たちは世界の貧しい国における血液の確保と安全性向上によって人々の生命を救うことに努めています。ガーナは医療供給体制と公共サービス基本設備が強固で、現在、エボラ出血熱が大流行している地域に近いことから、私たちが導入する予防措置の第一の対象国となりました。」

David Perez(テルモ血液システムカンパニープレジデント、テルモBCTホールディング社取締役社長兼CEO)

 「世界の血液の安全性が私たちの優先事項です。この計画への支援は、”Working Together for Better Lives"という組織のビジョンとつながり、人が共通の目標に向けて力を合わせる時何ができるかを明らかにするとともに、人々の生活・人生を向上させるためのテクノロジー、イノベーション、ベストプラクティスを進化させます。私たちにとっては、『患者さんのために働くこと』と『命を救うテクノロジー』がすべてです。この共同事業を大変喜ばしく思っており、重要なパートナーであるガーナ共和国、AABB、グローバル血液ファンドと協力できることを楽しみにしています。」

 

ガーナ共和国について

 英国植民地ゴールドコーストと信託統治地域トーゴランドの合併により、ガーナは植民地時代のアフリカにおける最初のサハラ以南の国となり、1957年に独立を果たしました。1992年以降、ガーナは安定した立憲民主政体を維持しています。文化的に多様な国民は75を超える民族集団から構成されており、広範囲にわたる宗教・報道の自由を享受しています。ガーナの経済は、2011年に中所得の収入水準で、農業、サービス業、観光業、天然資源(金、ココア、油など)の輸出を主な収入源としています。ガーナは現在、西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)の代表を務めています。

 

ガーナ国立血液サービスについて

 ガーナ国立血液サービス(NBSG)は、「保健セクター活動計画」の実行に大きく貢献する、保健省傘下の新しい政府機関の1つです。NBSGはガーナにおいて必要不可欠なサービスを提供しています。血液と血液製剤の提供および研究とトレーニングで世界最高水準と評価されることを目指しています。患者さんの生命を救うことが私たちの最大の目的です。詳細はウェブサイト(www.nbsg.org)をご覧ください。

 

グローバル血液ファンドについて

 グローバル血液ファンドは、2008年に設立された非営利慈善団体であり、欧米で血液提供管理に従事し、安全な血液の確保における世界的に大きな不平等に対抗することを考えている専門家によって運営されています。当ファンドの目的は、世界の貧しい国における血液の確保と安全性を向上させることによって人々の生命を救うことです。私たちは、最も貴重な資源(すなわち、血液ドナー)を育てるために、発展途上国における血液サービスの実現に向けて尽力しています。豊かな国でも貧しい国でも、安全な血液を豊富に確保するためには、自分の血液を自発的に提供してくれる人々が不可欠です。GBFは、アフリカ、アジア、カリブ、南米の各国に対して、資金、機器、その他の支援を提供しています。詳細はウェブサイト(www.globalbloodfund.org)をご覧ください。

 

テルモBCTについて

 テルモBCTは、血液成分分離技術、治療的アフェレシス、細胞処理テクノロジーの世界的なリーダーであり、アフェレシス採取、自動製剤システム、病原体低減化を独自の組み合わせで提供する唯一の企業です。私たちは患者様のために、血液の可能性を今よりもっと高めることができると信じています。この信念は私たちにイノベーションをもたらし、お客様との協力関係を強化するものです。詳細はウェブサイト(www.terumobct.com)をご覧ください。

テルモの開示資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、当社としてその実現を約束する趣旨のものではありません。様々な要因により、実際の業績等が変動する可能性があることをご承知おきください。実際の業績に影響を与えうる重要な要素には、テルモの事業領域を取り巻く経済情勢、為替レートの変動、競争状況などがあります。


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