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プレスリリース 2012

2012年02月29日

再生医療の実用化に向けて
テルモ、細胞シートによる心筋再生医療の世界初の治験開始

テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区 社長:新宅祐太郎)は、開発を進めてきた細胞シートを用いた心筋再生医療において、このたび国内で治験を開始することになりましたのでお知らせいたします。 本取り組みは、先端医療開発特区「スーパー特区」に選定されています。スーパー特区構想は、国の科学技術政策として創設され、革新的技術の開発を阻害している要因を克服するために、規制担当部局との協議などを試行的に行う「革新的技術特区」です。 この中で、「細胞シートによる再生医療実現プロジェクト」(研究代表者:東京女子医科大学 岡野光夫教授)において、心臓を対象とした再生医療は、NEDO※のプロジェクトで大阪大学 澤芳樹教授が開発を進め、すでに大阪大学にて臨床研究を実施しています。テルモは、この臨床研究を治験のステージに進める役割を担っています。

独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構

骨格筋芽細胞シートによる心機能の改善

テルモが研究開発を進めている心筋再生技術は、患者さんの大腿部より筋肉を採取し、これに含まれる骨格筋芽細胞を、体外で培養してシート状にし、傷んだ心筋の表面に貼ることにより、重症心不全の病態改善が期待できます。
この細胞は、患者自身から採取するので拒絶反応や感染の危険性が低く、体外での培養が可能という点が、特徴として挙げられます。
テルモでは心筋の再生医療について2002年より研究に取り組んでおり、細胞シートについては2007年より開発に着手してきました。この度の治験により、将来の実用化をめざしてまいります。
 

 

参考)心臓疾患治療について

 

心不全は、心臓の機能が低下して、必要な血液量を送れなくなった状態であり、重篤な場合には、補助人工心臓の 装着や心臓移植が治療の選択肢となります。平成20年の日本における患者数は約23 万人、死亡数は約6万人で、年々増加傾向にあり、近年の薬物療法や外科治療の進歩にも関らず重症化すると回復が難しく、新たな心不全治療方法の開発が望ま れています。
 

治験概要

(1)

対象疾患: 虚血性心疾患による重症心不全患者

(2)

試験方法

 

<探索的試験>
症例数: 6例
実施予定施設: 3施設(大阪大学、他)
評価期間: 移植後6か月(フォローアップ2年間)
 
<検証的試験>
今回の探索的試験結果を基にデザインを確定し、症例数を拡大して実施

 

(3)

筋肉採取から移植への流れ

  患者さんから採取された骨格筋から、骨格筋芽細胞を培養・凍結保存し、シート状にして移植手術が行われます。


     
テルモ研究施設での細胞培養の様子   骨格筋芽細胞シート

 

テルモの開示資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、当社としてその実現を約束する趣旨のものではありません。様々な要因により、実際の業績等が変動する可能性があることをご承知おきください。実際の業績に影響を与えうる重要な要素には、テルモの事業領域を取り巻く経済情勢、為替レートの変動、競争状況などがあります。


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