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プレスリリース 2006年

2006.02.28
米国マイクロベンション社の全株式取得に関するお知らせ
カテーテルによる脳血管内治療分野に本格参入
 

 テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区 社長:高橋 晃)は、脳動脈瘤の治療機器メーカーであるマイクロベンション社(MicroVention Inc.:米国カリフォルニア州)の全株式を取得することで合意し、本日契約を締結しましたので、お知らせいたします。


 1.買収に至る背景
マイクロベンション社は、脳動脈瘤の治療につかうコイルの専門メーカーで、現在世界で約15%のシェアを有しています。脳動脈瘤の治療には、外科的治療(開頭手術)と血管カテーテルを使用した経血管的治療(血管内手術)の2種類がありますが、近年は開頭手術より、体にメスを入れないで治療できる血管内手術が世界的に年々増加しております。血管内カテーテルの分野で世界的な事業展開を図っているテルモは、今回のマイクロベンション社の株式取得により、従来の放射線科領域の血管造影および心臓血管治療の領域に加え、新たに脳血管内治療の領域に進出し、カテーテル事業をさらに強化することとしたものです。

 テルモは、血管を通じて各種の診断や治療を行うカテーテル分野を成長事業の一つとして位置づけています。これまでも血管の診断に用いるガイドワイヤーや血管造影用カテーテル、さらに心筋梗塞の治療に使われるPTCA用拡張カテーテルなど、数多くの製品を展開してきました。中でも近年は治療分野に注力しており、昨年4月には、腹部大動脈瘤を治療するステントグラフトを欧州で発売するなど事業の拡大を図っています。今回、脳動脈瘤の治療機器であるコイル※を製品ラインアップに加えることにより、従来のカテーテル事業をさらに脳血管の分野へと拡大強化することができ、グローバルでの競争力強化と事業の成長が期待できます。


※脳動脈瘤とコイルについて
脳動脈瘤は破裂すると死亡率の高いクモ膜下出血や脳内出血の原因になります。現在この脳動脈瘤治療は、未破裂・破裂動脈瘤治療を合わせて全世界で年間8万人が治療を受けています。
コイルは血管内手術に使用されるものです。足などの血管から細いチューブ(カテーテル)を挿入し、そのカテーテルを通じてプラチナ製のコイルを脳動脈瘤まで到達させ、瘤の内側に詰めて治療します。また最近では、プラチナ製コイルをコーティングしたものが開発され、より高い治療効果が期待されています。今回買収するマイクロベンション社は、独自のコーティング技術で、競争力のある製品をグローバルに展開しております。
なお、コイルの市場規模は世界で約220億円、年率10%以上で成長しているといわれております。
(記載されている市場規模及び市場シェアについては、当社推定によるものです)


 2.マイクロベンション社の概要
(1) 会社名:マイクロベンション社
(2) 代表者:R. Michael Kleine(CEO)
(3) 事業所所在地:本社 米国カリフォルニア州 アリソヴィエホ
(4) 設立:1997年
(5) 事業内容:脳動脈瘤治療コイルの製造・販売
(6) 従業員:127名(2005年10月現在)
(7) 資本金:53.7百万米ドル(約60億円)
(8) 売上高:26.8百万米ドル(約30億円)
(2005年1月~2005年12月)


 3.株式取得の日程
規制当局の承認を前提に、2006年3月末に、手続きを完了する予定です。


 4.業績への影響等
本件買収に関わる業績への影響に関しましては、現地における諸法令の確認および会計処理等について検討中ですので、確定次第お知らせいたします。



脳動脈瘤治療のイメージ図

 


マイクロベンション社製のコーテッドコイル

  

テルモの開示資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、当社としてその実現を約束する趣旨のものではありません。様々な要因により、実際の業績等が変動する可能性があることをご承知おきください。実際の業績に影響を与えうる重要な要素には、テルモの事業領域を取り巻く経済情勢、為替レートの変動、競争状況などがあります。


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