| 2004.1.20 |
テルモ、補助人工心臓の臨床試験をドイツでスタート
世界初の磁気浮上方式左心補助人工心臓の実用化を目指す |
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テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区 社長:和地 孝)は、1月15日に、ドイツ国バード・ユーンハウゼン市※1にある心臓病・糖尿病センター※2で、自社で開発を進めてきた左心補助人工心臓(「DuraHeart®」)の世界で第1例目の埋め込み手術を行いましたのでお知らせいたします。これは、欧州における複数施設での臨床試験の一環です。今後、2005年を目処に、磁気浮上方式を採用した左心補助人工心臓として世界初の実用化を目指してまいります。
※1.Bad Oeynhausen
※2.Heart and Diabetes Center NRW, University Hospital of the
Ruhr University of Bochum
1.臨床試験の概要
- 今回の埋め込み手術について
- 患者は内科的治療では救命できない重症心不全患者です。
同心臓病・糖尿病センターのケルファー教授※3によると、手術は問題なく終了し、患者も手術翌日には呼吸器からはずれ、経過は大変良好とのことです。
※3.Prof. Reiner Korfer, MD, Medical Director of
the Clinic for Thoracic and Cardiovascular Surgery at
the Heart and Diabetes Center NRW
- 今後の予定
- 今後約1年をかけ、欧州各国で臨床試験を継続し、2005年にCEマークを取得して欧州での発売を目指します。さらには米国、日本での販売を目指し、それぞれの国で臨床試験の準備を進めてまいります。
2.テルモ社製左心補助人工心臓について
テルモ株式会社は1995年より、次世代型左心補助人工心臓の開発を進めてまいりました。心筋梗塞や心筋症などにより心臓のポンプ機能が著しく弱くなった、いわゆる重症心不全の患者にとっては、心臓移植以外に有効な治療法が現在のところありません。このような病気の新たな治療法として、主に左心室の機能を補助する「左心補助人工心臓(Left
Ventricular Assist System、略称LVAS)」が注目を浴びてきています。
現在一般に使われている補助人工心臓は、大型で構造も複雑なことから、血栓ができやすい、感染症にかかりやすい、装置の故障が多いなどの問題があります。そのため、心臓移植の待機患者のつなぎ(ブリッジ)使用以外の長期使用には限界がありました。
テルモの左心補助人工心臓は、ポンプの内部で血液を押し出す羽根車を、磁気で浮かせて回す独自の「磁気浮上方式」を採用しています。そのため、機械的な接触部が無く長期の耐久性が期待できるのと、血液の澱みが無く流れがスムースで血栓ができにくい構造になっています。またサイズも小型なため、小柄の患者への埋め込みも可能になるのに加え、感染症の低減といった効果も期待できます。
今後はさらに小型で安全な、患者さまの体にやさしい補助人工心臓の開発を進めてまいります。
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