
血圧は年齢とともに誰もが上がっていく傾向があります。55歳で正常な血圧であっても、その9割は80歳で高血圧になるという統計からもそれがわかります。
ただ、実際の年齢が若いからと言って油断は禁物です。年齢は若くても高血圧の方の血管は、血圧の負荷でいつの間にか蝕まれて、想像以上に老化しているのです。たとえば50歳の方でも、最高血圧が190mmHgもある場合は、統計上、70歳の血管と同じくらい傷んでいるということがいえます。このように「血管年齢」が高まり、老化していると、ある日突然脳梗塞で倒れてしまうという危険も比例して高まっているのです。また、血圧自体が極端に高くなくても、糖尿病や高脂血症など、ほかの生活習慣病を抱えている方は血管年齢が高まっている可能性があり、注意が必要です。なぜなら、これらの生活習慣病や喫煙などの危険因子が高血圧に加わるほど、その相乗効果で脳血管障害や心疾患のリスクが2倍・4倍といったように指数関数的に増えていくからです。実際に肥満、高血圧、糖尿病、高脂血症の4つの要素が重なると心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患発症の危険は31.3倍にまで一気にふくれあがるとするデータがあります。
複数の生活習慣病を抱えている方は、より厳密な血圧管理が必要です(図2 )。
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