
最近は、病院で測る血圧と家庭で測る血圧が違うということも分かってきました。診察室という慣れない環境で緊張してしまい、普段の血圧より高くなる「白衣高血圧」もその一例です。
その逆に、昼間病院で測る血圧は正常なのに、実は朝方の血圧が高いというケースもあります。朝、血圧を抑える降圧剤を飲んでいる人の場合、来院する頃は正常血圧ですが、薬の効力が失われる夜から朝にかけて血圧が上がるのです。それ以外にも、夜間に血圧が下がらず朝方にピークを迎えてしまう場合や、夜は落ち着いていても目覚めて急激に血圧が上がる場合があります。これらを「早朝高血圧」と呼び、高血圧患者の約半数がこれにあたるといわれています。
朝、血圧が上がるのは、心臓の動きを活発にする交感神経が働きだすためで、これは若い人には必要な血圧上昇です。しかし高齢者や高血圧の人の場合、血液がどろどろに濃縮されているところへ、急激に血圧が上がると、血管が破れたり詰まったりしてしまいます。これが脳卒中などの原因となるのです。たとえば心筋梗塞の例をみると起床後1時間以内に最も発作が起こりやすくなっています(図2)。ですから朝の高血圧は特に注意が必要なのです。
早朝高血圧を発見するためには、自分の基底血圧に加え、起きてからから1時間以内、降圧剤を服用する前の朝の血圧を知ることです。
血圧の測り方のポイントは、背もたれのある椅子に腰掛け、心臓と同じ高さの上腕部で測ること。この位置が、血圧測定には最適です。測った数値は市販の血圧表などに記録しておき、家庭で測定して、常に最高血圧135mmHg、最低血圧85mmHgを超えるようなら、記録を持って医師の診断を受けましょう。
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