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一般のお客様向け情報




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健康ガイド

血圧の話

監修:
杤久保 修先生
循環器専門医、内科認定医、医学博士

とちくぼ・おさむ/1968年、横浜市立大学医学部卒業。元横浜市立大学大学院医学研究科社会情報医科学 情報システム予防医学 教授。予防医学や循環器病学、高血圧、血圧測定法などを専門とする。著書に『血圧の測定法と臨床評価』(メディカルトリビューン社)、『お腹の脂肪と成人病』(健康科学センター)など。

1.高血圧とは

高血圧は「サイレント・キラー(沈黙の殺し屋)」

自覚症状がない。しかもそのまま放置してしまうと、心筋梗塞、脳卒中、動脈硬化などの病気を助長し、ある日とつぜん生命を脅かすサイレント・キラー(沈黙の殺し屋)、それが「高血圧」です。

正しい血圧の知識を身につけて、普段からじゅうぶん気をつけることが大切です。

どうして血圧が高いといけないの?

危険なのは、高い血圧がずっと続いてしまうこと。

血圧もたまに高くなるくらいなら、それほど問題はありません。しかし、高い状態が長く続くと血管に持続的な圧力がかかり、脳、心臓、腎臓の血管の動脈硬化を進行させてしまいます。

高血圧が引き起こす合併症。

高血圧が長く続くと、脳、心臓、腎臓等の合併症がおこりやすくなります。

脳卒中(脳出血、脳梗塞、クモ膜下出血)
心血管 心臓病(うっ血性心不全、冠状動脈硬化、心肥大、心筋梗塞、狭心症)
腎臓 腎硬化症、腎不全
その他 大動脈瘤、閉塞性動脈硬化症

動脈硬化が悪影響を及ぼす

高血圧により血管壁に高い圧力がかかると細動脈壁が厚くなり、動脈硬化が進行します。硬くなって弾力性を失った血管に血液を送ることは心臓に負担をかけるため、心臓の筋肉が肥大して収縮力が弱くなり心不全の状態が起こります。また、脳では脳出血や脳梗塞が発生しやすくなります。

高血圧者は脳卒中・心筋梗塞による死亡率が高い

60歳以上の高齢者では、脳卒中死、心筋梗塞死とも正常血圧者に比べて死亡率が高いという研究が報告されています。

そういえば、血圧ってなに?

血圧とは動脈の内側の壁にかかる圧力のこと。

心臓から血液が送り出されたその瞬間、大動脈の壁はぐっと押し広げられ、つぎの血液をためている間には広がった大動脈の壁もまたもとに戻ります。このように、動脈が血液で内側から押される圧力を「血圧」と呼びます。

最高血圧、最低血圧の意味。


心臓が収縮し、送り出された血液によって動脈壁がもっとも膨らんだ時の圧力のことをいいます。


心臓が拡張し、動脈壁が元に戻った時の圧力のことをいいます。

知っておきたい血圧分類。

WHO(世界保健機構)およびISH(国際高血圧学会)の血圧分類は右の表のようになっています。
ただし、この分類をもとに自己診断を下すのは危険です。気がかりな点は医師に相談しましょう。薬の服用は医師の指示に従ってください。

測る部位で血圧もちがう

血管が広がったり、もとに戻ったりする血管壁の運動はどんどん末梢の動脈に波のように伝えられます。手首などでとる脈はこの波が伝わったもの。血管が末梢に向かって枝分かれするに従って、ごくわずかずつ圧力も低くなっていきます。ですから心臓に近くて太い動脈と心臓から遠くて細い動脈では血圧も異なるのです。

高血圧の種類と原因

じつは、高血圧症の90%以上を占める「本態性高血圧症」のことは、まだはっきりわかっていません。遺伝、環境要因、食生活、ストレスなど多くの原因で発症します。もうひとつは臓器の病変から生じる「二次性高血圧症」。これには腎性高血圧、甲状腺機能亢進症による高血圧、心臓や血管の異常による高血圧などがあります。