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健康ガイド

嚥下(えんげ)障害の方も楽しい食事を
第1章 摂食・嚥下障害について

2.摂食・嚥下障害の観察と評価

摂食・嚥下障害患者さんの観察

摂食・嚥下障害対策の目標は、医学的に安定し、摂食・嚥下機能に見合った、最良の摂食状態を提供することです。
医学的安定とは、発熱や炎症反応など誤嚥性肺炎の徴候がないこと、窒息の事故がないこと、脱水や低栄養の徴候がないことを言います。
臨床の現場では例えば誤嚥のリスクが高いのに普通食を食べている場合など、摂食・嚥下機能に適さない摂食状態であることが多くあります。特に慢性期の脳血管障害や徐々に進行する神経筋難病のような疾患では病識が少なく、この傾向が強いのです。
私たち医療従事者は、患者さんの希望を考えながら安全に食べていただける方法を探る努力をしています。

摂食・嚥下機能の評価

的確な摂食・嚥下障害対策のためには摂食・嚥下機能を正しく評価することが必要で、医療機関での検査を受けられることをお勧めします。

検査について

以下のような検査を行い、接触・嚥下障害があると診断された場合は、嚥下機能を高める様々な訓練、食事の姿勢の調整や食べ方、食物形態の変更を指導されます。

  1. 1.問診
    診察室では摂食状態は観察できないため、患者さんないし介護者の方からの症状の有無をお聞きすることが重要となります。問診項目は、食後の咳や痰の増加・痰に食物の混入・食後のがらがら声・咽頭違和感・食欲低下・食事中の疲労・食事時間の延長(45分以上)・食事内容の変化(汁物を避ける、パサパサした物を避ける、軟らかい物を好む)・食べ方の変化(飲み込む時に上を向く、食物が口からこぼれる、食物の口腔内残留)・体重減少などです。
    これらはご家庭でも気づかれることばかりです。気になる項目があれば、専門医に御相談下さい。
  2. 2.スクリーニングテスト
    外来や訪問診療で簡単にできるテストです。反復唾液嚥下テスト、改訂水飲みテストなどがあります。このようなスクリーニングテストで摂食・嚥下障害が疑われれば、臨床検査を行います。
  3. 3.臨床検査
    一般的なものとしてビデオ嚥下造影検査(VF)があります。摂食・嚥下運動は外からは見えません。そこで、実際に造影剤の入った食材を用い、嚥下する様子をX線で透視してビデオに収録します。最近では嚥下内視鏡(VE)も標準的検査となりつつあります。