COPD(慢性閉塞性肺疾患)の方向け栄養情報
- 1.はじめに
- 2.十分な栄養を摂りましょう
- 3.控えたい食品
- 4.家で調理する時の工夫
- 5.外食と上手につきあおう
5.外食と上手につきあおう
日常生活の中でお友達や家族と外食をしたり旅行に出かけるのは楽しいものです。また、毎食家庭で調理するのが疲れる時には、市販のお惣菜やお弁当を利用して、おいしく食事をするようにしましょう。
お惣菜を買う時
肉や魚のお惣菜だけでは野菜が不足しがちです。栄養バランスを考え、野菜を使ったお惣菜も一緒に食べるようにしましょう。
パンを買う時
パンだけで簡易に食事を済ませてしまいがちですが、乳製品や果物も食べるようにこころがけましょう。
お弁当を買う時
ボリュームの割に低エネルギーのものもあるので(親子丼など)、お弁当にカロリーが表示してあれば参考にしましょう。
生野菜サラダやお惣菜が単品で買えるなら一緒に利用しましょう。
- 酢豚弁当
- すあげにした野菜、豚肉を使用しているので高エネルギーです。
おやつ
1日3回の食事の間に積極的に食べましょう。ただし、3食の食事をきちんと食べることが大切です。
食事の直前や就寝前は避けましょう。
- カステラ
- ホット牛乳
- ジュース
- おはぎ
※ 食物繊維を多く含むさつま芋は便秘気味の方には良いといわれますが、COPDの患者さんはお腹が膨れ食欲が低下したり、お腹が膨れることから呼吸をしにくくしますので避けるようにしましょう。
うどん屋さんで食べる時
野菜がたっぷり入っているものや大根おろし、とろろが入っているめん類を選びましょう。ムセの原因となるなるので七味唐辛子などの香辛料は控えめに。
ざるそばには、できればサラダや果物、卵などのタンパク質の豊富なものを一品つけます。
- 梅おろしうどん
- エネルギー 362kcal
塩分 5.0g
たんぱく質 10.5g
- なべやきうどん定食
- エネルギー 754kcal
塩分 6.7g
たんぱく質 29.0g
和食レストランで食べる時
できるだけ、単品ではなく定食を注文するようにしましょう。また、塩分を摂りすぎないよう、しょうゆ、ソースの使い方に気をつけましょう。
- 魚の味噌煮定食
- エネルギー 759kcal
塩分 4.3g
たんぱく質 47.7g
- とり釜飯セット
- エネルギー 755kcal
塩分 6.2g
たんぱく質 26.9g
洋食レストランで食べる時
多くのメニューは栄養が偏りがちです。
野菜サラダや、100%野菜ジュースを一緒に頼むようにしましょう。
- ハンバーグセット
- エネルギー 698kcal
塩分 2.8g
たんぱく質 27.8g
- オムライス
- エネルギー 896kcal
塩分 4.3g
たんぱく質 29.0g
- ハヤシライス
- エネルギー 882kcal
塩分 2.7g
たんぱく質 27.2g
- サラダ
- エネルギー 155kcal
塩分 1.0g
たんぱく質 4.9g
中華レストランで食べる時
中華料理は、効率的にエネルギーを摂ることができますが、全般的に油と塩分が多いので、塩分の摂りすぎに注意しましょう。
- かに玉
- エネルギー 820kcal
塩分 6.6g
たんぱく質 37.5g
- チャーハン
- エネルギー 1003kcal
塩分 8.7g
たんぱく質 28.3g
- 肉だんご
- エネルギー 971kcal
塩分 7.0g
たんぱく質 30.2g
居酒屋で食べる時
魚介類や根菜を利用したメニューもたくさんありますが、濃いめに味付けしてあることが多いので塩分を摂りすぎないように注意しましょう。
アルコールを飲んでも良いかは主治医と相談しましょう。
炭酸飲料ひは、お腹が膨れ呼吸をしにくくするので飲まないようにしましょう。
- 煮物
- 枝豆
- 炒め物